キャラクター解説
名前:日向 海果音
読み:ヒナタ ミカネ
性別:女
誕生日:3月12日
第1章
年齢:24~27歳
身長:153cm
体重:43kg
職業:会社員
所属:株式会社システイマー
第2章
年齢:16~17歳相当
身長:152cm
体重:42kg
職業:高校生
所属:時ノ守女子高等学校、合体ロボット5号機設計部、ステラソルナ
第3章
年齢:19~21歳相当
身長:152cm
体重:42kg
職業:大学生、テストパイロット
所属:某大学、株式会社月葉
この作品の主人公。メガネが似合う美少女。
物語開始時は髪型がショートカットで髪色は黒。瞳の色も黒。12話の時点で金髪赤眼に変化する。出るべきところが出ていない体型。
存在感は希薄で、自身の他人への認識も希薄。
社会人としてIT企業に勤め、不遇な日々を送るうちに様々な事件に巻き込まれ、星野深織と出会い、時に親交を深め、時に対立する。
第1章の終盤では、意思の化身となった星野深織に対抗するために、その認識力、影響力を強化され、髪と瞳の色も変化する。
しかし、星野深織には及ばず、その身を滅ぼされた後、星野深織によって10年前を再現した世界と共に、拡大した能力と、社会人時代の記憶を失った状態で復元される。
復元後は星野深織と共に女子高校に通い、葉月珠彩、大地悠季と友人となる。
そして、星野深織が設立した秘密組織、ステラソルナに所属することとなる。
ステラソルナにおけるコードネームは「テツジン」、後に「ネイキッド」となる。
コードネームの由来は「太陽の使者 鉄人28号」と「はだかの太陽」から。
第3章では星野深織と同棲し、大学に通う傍らバイトに明け暮れ、後に葉月珠彩のパートナーとして彼女のロボット開発におけるテストパイロットを務める。
その実態は人間社会を安定させるために造られた人間、デーモン、虚人と呼ばれる存在、物理法則が支配する世界を構成する部品のひとつ。
人間社会の不幸度を観測し、それが一定の値を超えた場合、調整を行って緩和するための装置。
例えるならば、不快指数を計測し、自動的に温度と湿度を調整するエアコン、空調装置のような存在。
ネットワークが発達し、意思の力の伝播、増幅が顕著となったため、意思の力の暴走を抑制するために投入された。
人間が不幸を感じると、それを乗り越えるために意思の力を振るうようになるので、それを防止するために不幸度を軽減するための行動を取る。
彼女は不幸や不快感、不満、ストレスを平均的な人間より感じやすくされている。
それは、人間社会の不幸度の上昇を鋭敏に感知するためである。幸福度の低い民族として生まれたのもそのため。
彼女は人間の感受性を忠実にシミュレートするために、人間に限りなく近く作られている。しかし意識と意思は持たず、模倣しているに過ぎない。
また、彼女の人間としての能力は、社会生活を送ることに最低限適応できるだけのものに留められている。それも、不幸を感じやすくするため。
彼女が自身の不遇に対して起こす反応の一挙手一投足が、人間社会に影響を及ぼし、不幸度を軽減する効果を発揮する。
……はずであるが、人間の強い意思の力で歪められた社会においては、逆効果や、斜め上の効果をもたらすこともしばしば。
そして、彼女と個人的に関係を持つ者は、極端に影響を受けるため、他の者との公平性を損なう。
それを防ぐために、彼女は他人から認識されにくく、忘却されやすくされている。また、彼女自身も他人の存在を忘れ去りやすい。
もし、他人と個人的な関係を持つことになったとしても、それは良好なものとならず、すぐに破綻することとなる。
しかし、意思の力が過度に集中してる上に、不遇な人間を放っておけない性格の星野深織には、その認識阻害と拒絶の能力を突破されてしまう。
第3章の終盤では戦いにより深く傷付き眠りにつくが、星野深織が彼女の役目の半分を背負うことになったことと引き換えに、全てを思い出し意思の力を手に入れ、容姿は黒髪黒眼に戻る。
最終章では、仕事上の後輩、天野湊人と結婚するが、先立たれる。
彼女は不老不死、単一で完結する生物であるため子供はできない。
その後、数千年の時を経て、蘇らせた葉月珠彩の協力を得て、並行世界への移動を可能とする。
物理法則そのもの、世界そのものとも言える存在で、物理法則の範疇で動くモノ、機械への親和性が非常に高い。
歌唱力が高く、本業であるはずの星野深織よりも上手い。
彼女の裸眼は全てのものをありのままに映すため、その情報量により日常生活に支障を来す。
そのため見える対象を絞るためのメガネをかけている。
その対象は、彼女が直視しなければいけない現実となっている。
名前:星野 深織
読み:ホシノ ミオリ
性別:女
誕生日:12月24日
第1章
年齢:24~27歳
身長:164cm
体重:55kg
職業:声優、慈善事業家
所属:ボイスティックプロ、公共幸福振興会
第2章
年齢:16~17歳相当
身長:164cm
体重:55kg
職業:高校生
所属:時ノ守女子高等学校、合体ロボット5号機設計部、ステラソルナ
第3章
年齢:19~21歳相当
身長:164cm
体重:55kg
職業:大学生、声優
所属:某大学、ステラボ
この作品の副主人公。真面目な美少女。
物語開始時は髪型がロングのポニーテールで髪色は金。瞳の色は抜ける空のような青。
12話の時点で黒髪と全てを凍り付かせる青い瞳に変化する。女性的に秀でた体型。
正義感が強く、非常に有能で行動力もある。
慈善事業団体、公共幸福振興会に所属し、後に会長となる。
子供の頃から人の意思を集める環境に育ったため、日向海果音の認識阻害めいた能力を突破し、良好な関係を築くが、高校卒業後に忘れ去られる。
大人になってからは声優として活動し、数多くのアニメで主役、主演を務めるようになる。
アニメ視聴者の意思の影響を大きく受け、命を落としかけるが、それを乗り越え、化物じみた能力を発揮するようになる。
彼女の見せる驚異的な破壊力は、筋力によるものではなく、意思の力が物理法則を書き換え、筋力の与える影響を増幅しているからである。
葉月珠彩の復讐により公共幸福振興会を解散してからは、呪いそのものと言える存在になり果てる。
その力は、対星野深織のために調整された日向海果音を打ち滅ぼす。
しかし、日向海果音の真意を理解した彼女は、意思の力を暴走させ、能力を奪った上で日向海果音を復活させて、世界を10年前を再現した状態に復元する。
これにより、全ての人々は世界が復元する前の記憶を持っていない。
復元した世界では女子高生となり、日向海果音、葉月珠彩、大地悠季と行動を共にして、秘密組織ステラソルナを設立する。
葉月珠彩に対しては深い罪悪感を抱いているため、和解を望み、同じ学校に通うように設定した。
そのように見えない対応を取るのは、葉月珠彩の性格を理解して、それに合わせているため。
ステラソルナにおけるコードネームは「インヘリタンス」。
コードネームの由来は「星を継ぐもの」から。
第07話の「Are you a destructor?」は彼女に「破壊者かい?」と問いかけていることにかかっている。
彼女をdestructorとしたのは、プログラム用語のデストラクタからとなっている。
デストラクタはオブジェクト指向プログラミングにおいて、オブジェクトのインスタンスが解放される時に実行されるメソッドのこと。
つまり、世界が終わる時に動作する、それが彼女である。
第2章では日向海果音と高校2年生時代を永遠に繰り返すことを望み、意思の力を振るう。
その力が尽きると、意識だけで学校に縛り付けられる存在になり果て、世界によって彼女の代わりにそっくりそのまま生み出された虚人と日向海果音との学校生活を見せつけられ続ける呪いを背負う。
偽星野深織とも言える虚人は、自分が本物の星野深織だと信じて疑うことはなかった。
しかし、日向海果音と葉月珠彩が交友を重ねるうちに、文化祭で上映するストップモーションアニメの制作のため雑居ビル街を訪れる。
そこに付き添った偽星野深織がホテルの前で夢咲こよみに間違えられたことから、巡り巡って偽星野深織は文化祭のアイドル研究部のステージに立つこととなる。
ステージ上の偽星野深織が集めた観客の意思の力を、本物の星野深織の意識が取り入れて動けるようになって偽星野深織を殺害。
そして、その身体に乗り移り再び現世に舞い戻るのであった。その時、髪の色は銀色に変化した。
第3章では声優、オンラインサロン「ステラボ」の会長として活動する。
終盤では、御厨亜生が託したシン・マシーン「織神」を操り、全ての虚人を永眠させる計画を立てるが、日向海果音と葉月珠彩によって阻まれる。
正義感が強いというよりは、自分が正しいと信じたことを疑わない、思い込みが激しい性格。
そのためには手段を選ばず、第1章では自分の身体を使ってのし上るようなことも厭わなかった。
日向海果音への異常な執着を見せるが、彼女の理解者とは言えず、すれ違いに発展することが多い。
名前:葉月 珠彩
読み:ハヅキ シュイロ
性別:女
誕生日:8月16日
第1章(第11話時点)
年齢:27歳
身長:160cm
体重:50kg
職業:会社経営者
所属:Matchage Inc.
第2章
年齢:16~17歳相当
身長:158cm
体重:48kg
職業:高校生
所属:時ノ守女子高等学校、合体ロボット5号機設計部、ステラソルナ
第3章
年齢:19~21歳相当
身長:160cm
体重:50kg
職業:会社役員
所属:株式会社月葉
この作品の主要人物。情に厚い美少女。
髪は赤いセミロング、瞳の色は明るい茶色。
第1章では、公共幸福振興会に父を殺されたと確信し、星野深織に復讐を遂げる。
第2章では、合体ロボット5号機設計部の部長にして、ロボットの研究開発を行う。
主要人物4人の中では唯一の一般人。だが、人間的な能力は非常に優秀で、星野深織をも凌駕する。
しかし、その能力が100%発揮されるのは、憎しみの感情に囚われた時だけである。
普段は家族、仲間を何よりも大事にする、優しい心の持ち主。
それが故に、親しい者を傷つけられることに対して激しい怒りを覚え、歯止めが利かなくなる。
彼女は貧乏くじを進んで引いてしまう人、いつも損な役回りを演じてしまう人、頑張りすぎてしまう人を"いいひと"と定義し、その"いいひと"が報われるのが社会のあるべき姿だと考えている。
そして、彼女自身も所謂"いいひと"であり、何かにつけて文句を言うのも、それを引き受けて損な役回りを演じてしまう性格の裏返しである。
最初は星野深織を陥れるために作られたキャラクターだったが、性格を設定してゆくうちに著者が気に入ってしまい、活躍の場を広げる。
また、最初は名前の読み方を「みいろ」にしようとしていたが、星野深織と混同する恐れがあると思い、「しゅいろ」とした。
燈彩という妹を登場させることができたので、結果オーライ。
第01話で日向海果音の電話越しに登場している。
ステラソルナにおけるコードネームは「ミストレス」。
コードネームの由来は「月は無慈悲な夜の女王」から。
第2章、第3章と、徐々に日向海果との交友を深め、最大の理解者となり、最終的には日向海果音の唯一無二の親友、パートナーと言える存在になる。
日向海果音にとって、ごく普通の人間である彼女と交流することが成長の鍵であった。
そして、星野深織は日向海果音の成長に嫉妬する。
そういった意味では、彼女は星野深織にとって相も変わらず宿敵と言ったところなのである。
生涯、異性関係を持たず、肉体関係を持ったのも日向海果音のみ。
著者にとって都合のいい万能キャラであるが、機械の操縦だけは苦手。
寿命で亡くなる前に、脳内の全ての情報を保存する「脳拓」を開発し、それを使用することによってその世界に生きた証を残す。
しかし数百年後、脳拓の情報を培養された肉体に移植することにより人間を蘇らせる技術が開発され、日向海果音がそれを使うことによって彼女を蘇らせる。
その後、並行世界への移動を可能とするための研究に数千年の時を費やす。
この時代の肉体は、老朽化するごとに交換し続けることができるため、永遠に生きながらえることができるようになっている。
通常100年は健康体でいられるはずの肉体であるが、彼女は老化への抵抗感から10年単位で肉体を交換している。
その裏には、永遠に老化することのない日向海果音に負い目を感じさせないためという気遣いもあるのであった。
名前:大地 悠季
読み:ダイチ ユウキ
性別:女
誕生日:4月20日
第1章(第07話時点)
年齢:10歳相当
身長:140cm
体重:21g
職業:いわゆる幽霊
第2章
年齢:16~17歳相当
身長:162cm
体重:52kg
職業:高校生
所属:時ノ守女子高等学校、合体ロボット5号機設計部、ステラソルナ
この作品の主要人物。ボーイッシュな美少女。
髪は薄い青のベリーショート、瞳の色は元は銀色だったが琥珀色となった。
第1章では、いわゆる幽霊として入院している星野深織の前に現れ、諸々の事情を説明し、星野深織の身体を利用して父を救う。
第2章では、日向海果音を鍛えると称して合体ロボット5号機設計部の一員となる。
彼女は元々の大地悠季ではなく、大地悠季の父を中心とした、子供を亡くした親たちの意思が集合して幽霊のようになったもの。
第07話で子供を亡くした親たちの意思が浄化され、成仏しかけたが、星野深織が起こした世界の再構成に巻き込まれ、本来の大地悠季が亡くなった10歳の時点まで戻り、その身体を受肉する。
これは、星野深織が意思の力を行使する時に、「キミがなりたいのは新しい世界の創造者かい? それとも……この世界の破壊者かい?」という彼女の発言を強く意識し、彼女にも協力を求めたため。
彼女は男子と女子、両方の子供への想いが綯い交ぜになっているため、中性的な雰囲気を醸し出している。
また、親たちが考える理想の子供像が投影されており、人格も変化している。
星野深織がオタクや強い信仰心、また星野深織自身の正義感といった、言うなれば拗らせた意思の集合体だとすると、彼女は子供を持つ社会的な立場に主軸を置いた大人の意思の集合体であるため、その性格は冷静で大人びている。
日向海果音が中心人物、星野深織が黒幕、葉月珠彩が狂言回しだとすると、彼女は縁の下の力持ち、バランサーとして活躍する。
身体能力が非常に高いという特徴があるが、これは星野深織の意思の力による物理法則の歪曲とは違い、純粋に体を動かすことに対する情熱から来るもの。
大地悠季の肉体を蘇らせるために意思の力をほぼ使い切ったため、意思の集合体であることは自覚していない。
ステラソルナにおけるコードネームは「ジオ」。
コードネームの由来は筆者が好きなモビルスーツから。




