第24.50話 5,000文字で綴るここまでのあらすじ
はーい、私はこの作品の主人公、日向海果音で~す!
え? 星野深織が主人公だと思ったって? 違いますぅ! そりゃ、あの子が居ないとストーリーが進行しませんけど……
さて、気を取り直して、皆さまはこの作品、お楽しみいただけてますでしょうか?
ふむふむ……無駄に長い、話にまとまりがない、三点リーダーが多い、暗い、読みにくい、1話でやめた……
なるほど、確かに仰る通りです……
今回はそんな皆さまのために、主人公の私が、このタイトルがものすごく長い作品の24話までのあらすじを、5,000文字以内で解説させていただきます。
それでは文字数がもったいないので早速参りましょう!
簡単な主要人物紹介
日向 海果音、私、この物語の主人公、無自覚なカミサマ。
星野 深織、副主人公、レズの超能力者。
葉月 珠彩、お節介焼きの科学者。
大地 悠季、幽霊、縁の下の力持ち。
第01話
私が社会人生活のストレスをSNSにぶつけて誤解を受け、知らない人(深織)から叱られる話です。
こうやって言うと踏んだり蹴ったりですね。
私の鬱屈した日常も描写されています。
深織はこの頃御輿と名乗っていますね。お御輿です。担がれてます。
彼女は私が寝てしまった時、メガネを綺麗に拭いていてくれています。この時には既に私のことに気付いていたんですね。
第02話
私が他人のペットに怯えて、貼り紙にペットを襲う動物がいるって嘘を書いたら、存在しないはずの危険生物に私も襲われてしまう因果応報なお話です。
深織の声優としての顔と、怪物に立ち向かう勇ましい一面が垣間見えます。
この手の話は仮にもSFを謳う作品としてはいかがなものなのでしょうか?
この作品全体に言えることですが、SFファンから怒られそうですね。
第03話
私がネット上に「みんな好きなだけ休め」的なことを主張するフリー素材をアップロードしたら、労働環境がひっくり返った話です。
深織がそれに対抗するサイトを私に依頼した結果、深織の慈善事業団体の勢力が拡大してしまいました。
みんな一度は、「自分が休んだくらいで止まる仕事なんて、ろくなもんじゃねえ」と思ったりしたことがあるんじゃないでしょうか?
まあ、自分が休んだら仕事が止まるくらい必要とされているっていうのも、労働者冥利に尽きるというものですね。
しかし、栄養剤とか薬のCMって「働け働け」って本当にしつこいですよね。
第04話
私が忘れていた高校生時代、深織と私の馴れ初めの話です。
私って結構ちょろいですね。簡単に心を開くはしたない女ですよ。
私に忘れられた深織が自棄になって慈善事業団体の活動に積極的になるという話でもあります。
深織が声優を目指している理由が、アニメが自分の逃げ道だったからってのも後ろ向きな話ですね。
第05話
深織の慈善事業団体の会長が亡くなって、会長AIが活躍する話です。
会長AIがネガティブになったのは私のせいでした。でも私の出番は少ないです。
そして、深織は会長がAIだという告発を経て会長となります。
しかし、深織も「なんでもする」とか言って、ちょろい女ですね。
第06話
私が社会に悪い影響を与えていると判断した深織が私を軟禁する話です。
辞めた会社の上司と再会するという、ちょっと気まずい展開もあります。
私が入力したという言葉の意味がわからない方は同シリーズのネタバレ解説をご覧ください。
この話で私は深織への誕生日プレゼントを買おうと外出して月葉という企業に拉致されて、深織は命を落としかけます。
第07話
死にかけた深織が目を覚まし、幽霊と出会い、ながーい話を聴かされる話です。
深織がバスで様々なキャラと会話を交わしますが、元ネタがあったりしますので、想像してみてください。
この時の幽霊は大地悠季くんなんですが、この作品のテーマみたいなものを説明してくれています。
それと、「破壊者かい?」ってセリフはこの作品のタイトルとかかっています。
でもやっぱり話なげーよ悠季くん! あと私が最初のバスの運転手役でしか出てこない!
第08話
通販サイトを運営する企業、月葉が世界を相手に立ち回る話です。
世界中の空調装置を操って異常気象を起こし、その被害に対して援助することによって世界征服を目指します。
深織はそれを阻止すべく捜査したり潜入したりします。
この時私は空調装置を操る機械の演算装置になっています。出番はほぼありません。
やっぱ深織が主人公なんじゃねーのこれ?
第09話
著者が無謀にもロボット戦闘を書こうとした話です。え、違う?
深織のアクションシーンが分かりづらいですが、著者の頭の中には完璧な映像があるようです。
私が意味不明な言語を発していますが、データ圧縮的な表現です。
月葉と深織の決着を書いた話ですが、葉月真玄社長に娘の幻影を見せて、油断させて殺すという非道な手を使っています。
第10話
崩壊した工場で私と深織が生き埋めになって、暗闇の中で何かを交換して生還する恥ずかしい話です。ってかこの話要らないんじゃない?
私から深織への誕生日プレゼントが伏線になっています。
「この作品には 〔ガールズラブ要素〕 が含まれています。」って看板を背負ってますが、対応するのはこの話くらいじゃないでしょうか?
最後に次回予告風に葉月珠彩ちゃんが登場します。
第11話
珠彩ちゃんがパパを殺した深織に復讐をする話です。
深織の慈善事業が成り立たないような良心的で明朗会計な労働システムを作って追い詰めます。
多分、著者の加筆修正が一番多い話です。著者が珠彩ちゃん好き過ぎて引くわ!
あ、私の出番はガムを噛むバイトをして再就職するくらいのものです。ゲロを吐く描写もありましたが。
声優として活躍する深織でしたが、組織を解体して自暴自棄になります。やっぱり主人公は……
第12話
私がバージョンアップして世界の滅亡を宣言し、深織がそれを止めに来て私を殺して世界を壊しちゃう話です。
私は黒髪黒眼から金髪赤眼に、深織は金髪から黒髪になります。
てか、深織って非処女だったんですね。まあ27歳ですからね。
世界を壊した深織は私の真意である悲観的な思想を跳ねのけて、世界を10年前の状態に再構築してしまいます。
私も生き返してもらいました。でも、他人のメガネ勝手にかけるなよ深織。
そして、世界は日常系のエンドレスな空間となりました。
第13話
ここから第2章です。日常系の学園ものです。
深織に友達を作れと促された私が謎のロボットを貰って、それで珠彩ちゃんのロボットと対決することになって、私を鍛えると言う悠季くんと出会って、対決の末にふたりと友達になる話です。
メタ的には4人のグループを作るための話であります。
第14話
私がお菓子を校内に持ち込むように深織に仕向けられたことが引き金となって、校則違反を犯す生徒が蔓延って、教職員と対立して、私が生徒の説得を試みたけど人質になって、悠季くんが救出に来てくれたけど、私が辱められかけて、深織が珠彩ちゃんのロボットを投げて助けてくれる話です。
私たちは学校を暗躍する組織のようになりました。
多分、深織は自分の弁当を私に振るまうために意図的に行動したんだと思います。悪い女です。
第15話
14話の事件の余波で学校に宗教めいた思想団体が誕生して、その指導者を騙る生徒が生徒会長選挙に出馬する話です。
私は対抗馬として仕立て上げられますが、なぜか壇上で生徒たちに説教をしてしまいます。
結局、謝罪するために壇上に上がった前生徒会長が再任することとなります。
「がんばれ! がんばれ!」っていうのもなんか好きになれない応援ですね。
あと、深織の怪我が治ると弁当の味が変わるという不思議な現象も起こりました。
第16話
珠彩ちゃんの妹、燈彩ちゃんの中二病を治療する話です。私も中二病です。
私はリアルの面白さを説こうとしましたが、燈彩ちゃんは人と交流することに意義を見い出したようです。
深織が初めてはっきりと独占欲を露わにしましたね。
しかし、何故私の財布にはいつも15円しか入ってないのか……
第17話
私がインフルエンザにかかってる間に、学校では百合百合なウイルスが蔓延して、学校が閉鎖される話です。
学校の消毒徹底と科学部部長の酔っ払いへのヘイトから、アルコールに強いウイルスが猛威を振るいます。
偽善者的な理屈でウイルスをかばう深織と、生き物に対する極端な持論を展開する珠彩ちゃんが対立します。
悠季くんのお姉さん、由乃さんが初登場しますが、私はほとんど出てきません。多分この話は珠彩ちゃんが主人公です。
第18話
夏の部室、急な悪天候からの落雷により停電となり、みんなで怪談を披露する話。
深織の違う意味で怖い話と、悠季くんの重大な秘密が明るみになる話。
そして、怖がりの珠彩ちゃんは、私の創作怪談に失禁してしまうのでした。
第19話
夏休み、いつもの4人に燈彩ちゃんと由乃さんが加わって海水浴に行く話。
深織によるスイカ両断事件なんかもあったけど、本題は私が滅びゆく海底人と邂逅することにあります。
滅びの運命から逃れようとする海底人ミルフと、運命を受け入れる族長テトラの、悲しくも美しきお話です。
あと、燈彩ちゃんの胸は将来有望。
第20話
校内SNSで私が成長するお話。
問題の解決策を提示したり、珠彩ちゃんと息の合った掛け合いを繰り広げる私を見てください。
「書き込みの投稿前に反応を予測して表示するというのは画期的」と著者が得意げになってました。
悠季くんもソーシャルエンジニアリングでパスワードを奪うといった活躍をします。
第21話
スキャンダルを起こした大人気アイドル声優の代わりに、学校の文化祭のステージに深織が立つ話。
私が珠彩ちゃんと撮った特撮には、スキャンダルの謎を解く鍵となる映像が!
悠季くんは変なお化け屋敷でピッチャーをやって、珠彩ちゃんはそこでまたおもらしします。
学校の考えた文化祭の集金システムみたいのがえげつない気がします。
深織が歌う歌の選曲が著者の趣味丸出しです。
あと、最終日に深織と話したのは夢咲こよみさんです。頑張ってくださいは皮肉!
第22話
成績の悪い私が、担任の米光小町先生の愚痴を聴いて、一緒に教育制度を改革する話です。
教育は画一的なものから個性を重視するものへ、そして、最低限の学力を保証し得意分野を活かすものへと変化します。
先生と私の個性に関する意見交換が見どころでしょうか。
1、2学期を通した物語となっているため、読者の方が「ん? この物語、時系列がぐちゃぐちゃだぞ」って思ったんじゃないかな……
第23話
意識だけになって何もできない深織が、1年間を繰り返し続ける学校で、私とニセ深織の青春の営みを見せつけられ続ける話。
アイドルを想う力を身につけた深織が、ニセ深織に自分への憎しみをぶつけます。
この話があるおかげで、いくらでも話が作れるような気がしますね!
第24話
現実を信じられなくなった私が、深織たちに会うのが怖くなって登校拒否になる話。
裏でラジオパーソナリティとして活躍する米光先生にそそのかされた女子高生DJが、犬にインタビューしたり、スタジオで裸になったり、バカな替え歌を歌ったりと大活躍!
そして、世界は同じ1週間を繰り返し続けて、深織たちもすっかり私を忘れてしまいます。
しかし、女子高生DJは私だった!
そんな私がラジオで無茶振りされて不満を垂れたところ、深織の記憶を呼び覚まして、放送局への潜入を決意させました。
深織が助けに来てくれたことで私は現実を信じられるようになり時は前に進み出したのです。
無事に17歳の誕生日を迎えた私は、深織たちからプレゼントをもらいました。
いかがでしたでしょうか?
あらすじを読んで興味が湧いたお話があれば、その話だけでも読んでみてください。
「とても読めたようなもんじゃなかった」という感想でも、書いていただけると幸いです。
「お前は誰の視点で語ってるんだ」と言われるかもしれませんが、今の私はこの物語が全て終わった後の日向海果音です。
いくつもの矛盾や不可解な点を抱えた当作品ですが、最後には一応謎が解けるようにと設定しております。
さて、これより先、第3章では、少し成長した私たちのお話をお送りいたします。
あと、私の個人的な意見としては、著者は私の出番を増やせ! と言いたいです。
読者の皆さまも私の活躍に期待していてください!
この作品の主人公、メガネが似合う美少女、日向海果音でした。
それではまた!




