3話 愛しさで溺れそう。
予告。
来週敢行するイベント内容は、
絶対狂気の『一日10話投稿』……
プラス、
究極真狂気の、
――『二か月連続、毎日3話投稿』を実行する!!!
【おいおい……誰もそこまでやれとは言っていないぞ】
【追い込みすぎて、ついに、前頭葉が爆発したのか?】
【それとも、もしかして時間が有り余っているのか?】
違う。
スケジュール的には余裕でアウトだ。
『リアル』に『でっかい支障』が出る。
ていうか、もう出ていて、調節にてんてこまい。
正直言って『考え直せ』と自分を殴りたい。
【では、どうしてそんな無茶を?】
――『累計一位を目指す』というアホな宣言を、安っぽいハッタリにしないため。
できるかどうかは知らんけど『目指すと決めた覚悟』を、ちっぽけな嘘にしないため。
【……いいだろう】
【では、俺も、歯を食いしばろう】
【俺は……俺たちは、安っぽい虚構じゃねぇ】
【本気の想い、全力の覚悟、その結晶】
【さあ、詠おう、詠おうじゃないか】
【俺はセンエース!
『幻想の最果て』を求める永遠の羅刹華!
バッドエンドをリアルだと思い込む、
――そんな『命の勘違い』を殺すために生まれた、
無限の狂気を背負い舞う閃光っっ!!】
3話 愛しさで溺れそう。
ミシャ(業)は、
「――かごめかごめ――」
つぶやきながら、
禁止魔カードを破り捨てる。
すると、
P型センキーの全身がガっと熱くなって、
「……ぐっ……」
極度の脱力。
全身の奥から、魂魄を引っぺがされるのを感じた。
「む、だだ……センエースは隔離してある……心を殺す事だけに特化した異次元――『イタズラな領域外の牢獄』……たとえ、『かごめかごめ』でも、手出しは不可能……」
「そんな事は知っている」
「あぁ?!」
「取り戻すのは『可能性』……」
言いながら、
ミシャ(業)は、その小さな両手を、P型センキーに向けて、
「大事な人……とてもとても大切な人……守ってくれた……あんたは、たくさん……」
大粒の涙をながしながら、
一度、飲み干すように、目を閉じて、
「……愛しさで溺れそう……」
そうつぶやいてから、
ギっと目を開き、
「幾億の……刃のように、冷たい涙……
必死になって、飲み干しながら……
無限の痛みを心に背負い……
それでも、あんたは……あたしなんかのために……」
膨れ上がる想いに推動されて、
「必ず守る。あたしは、あんたの側にいる。そのために、そのためだけに、『私の全部』は存在している。たとえ、『他の全て』を忘れても……この誓いだけは……絶対に、絶対に、絶対に忘れない!!」
ミシャ(業)の叫びに呼応して、
P型センキーに飲み込まれた『シューリ』と『アダム』が拍動する。
心と魂魄が、ドクンと強く脈を打つ。
強く、強く、強く!!
強く、強く、強く、強く、強く!!!
(くっ……くそ……これは、ムリだな……神気の行使は、センエースの隔離だけで一杯一杯だ……アダムとシューリをとどめておくことまではできない……)
鈍い汗と歯ぎしり。
P型センキーは、無駄な抵抗をやめて、
自分の中から、
アダムとシューリを切り離した。
P型センキーの魂魄から切り離された二人のコアは、
ユラユラと、一度、迷子になりかけたが、
しかし、
ミシャ(業)の、
「……こっちだ、バカ女ども」
強い叱咤を受け止めると、
もう迷わず、
まっすぐに、ミシャ(業)をもとめた。
重なった、
三つのコア。
ミシャ(業)と、アダムと、シューリ。
異質なオーラを持つ三人の女が、
今、この時、この瞬間だけ、
「「「……抗えなかった悔しさで、涙を流しているのが分かるよ。はは……『あんた』は本当に……いつまでたっても、『泣き虫』だね……」」」
声は、少しだけ重複していたけれど、
すぐに、調和されて、
「大丈夫。すぐに出してあげるから……」
――一つになる。
それまでとは、何もかもが異なる、特異なオーラ。
闇が混じっているけれど、おどろくほど温かい。
冷徹だけど、芯はポカポカしている……そんな、歪な光。
――ミシャ(業)は、
ゆったりと武を構えて、
「どんな絶望を前にしても、決して諦めなかったヒーロー……あんたは、あたしの光……あんたがいないと、あたしはただの骸……だから、あたしは……あたし自身のために、死んでも、あんたを取り戻す!!」
というわけで、最終回、回避!
前書きや後書きで、いろいろとカッコつけたことを言いましたが、
『狂気イベント』をやろうとしている実際の理由は、ただのノリですw
体の不調どうこうも全部ただの演出ですw
私は、全ぜ……ごほっ……全然、元気ですよっ!
ほ、ホントなんだからねっ!
勘違いしないでよねっ!
評価とか、ブクマとか、レビューとか、
そんなのがお薬になるとか、そんなワケないんだからねっ!
一位を目指すために、ここからはなりふり構わずにいこうとか、
そんなはしたないこと、全然、思ってるんだからねっ!




