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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真A章 月光。

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2話 ミシャンド/ラ(業)。

 ――最近リアルがすごく大変――

   【最初からだろう】

 ――2話投稿はさすがに限界――

   【倒れてから言え】

 ――がんばったって意味ない――

   【だからなんだ?】


 ――今日だってウザイ早出で、風邪もひいているし――

 ――自律神経はズタズタだし、首は寝違えているし――

 ――喉は痛いし、目も痛いし、腰も肩もボロボロで――

 ――一日たりとも休めないし、いっさい遊べないし――


 【うるせぇ。そういう『弱さ』は聞き飽きた】

 【まさか、優しい言葉がほしいのか? 頑張ったねって甘やかされたいのか?】


 【違うよな】

 【そうじゃねぇよな】


 【あんたが望んでいるものは、】




 【そんなんじゃねぇだろ】





 2話 ミシャンド/ラ(業)。


 センエースの携帯ドラゴンは、

 グワっと天を仰ぎ、


「きゅぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」


 と、まるで、何かを呼び寄せているかのように、大声で鳴いた。


「や、やかましい……なんだ……?」


「きゅぃいいいいいいいいい!!!!!!」


 全力で、

 必死に、

 決死の覚悟で、

 センエースの携帯ドラゴンは、認知の領域外を砕き割らんばかりの勢いで鳴き喚く。


「……うるさいと言っている」


 P型センキーは、イラっとした顔でそう言うと、

 そのまま、ガバァァと大きく口を開いて、

 やかましく叫んでいる『センエースの携帯ドラゴン』をバクっと丸のみした。


 ゴクンと嚥下してから、


「ふぅ……まったく……最後の最後まで、うっとうしいゴミが……まあ、しかし、これで、完全に終了――」


 そうつぶやいた、

 その直後だった。


 空間に、ビシリと、亀裂が入って、

 その奥から、






「……まだ、終わりじゃない……」






 ――『彼女』は現れた。

 禍々しいオーラを放つ、小柄な邪神。

 その死紅に濡れた邪眼は、まるで常闇を飲み込んでいるかのように鋭いが、

 しかし、纏うドレスは、その小柄な体形にマッチしており、

 乙女チックかつ鮮やかで華やか。

 体に絡みつく、邪悪なアポイタカラの蛇。

 頭部を飾る、イバラの冠が二輪。

 なんとも歪で妙なコントラスト。


 ※ 『彼女』が纏うドレスの名は『ナタリー』。

   ミシャのレオンと対をなす、究極超神器(もちろん、センエース作)。

   ちなみに、『彼女』がセンエースによって初めて召喚されたときは、

   彼女の邪悪さにふさわしい漆黒の衣をまとっていた。


 ――『彼女』の威容を目の当たりにしたP型センキーは、

 少しだけ、眉間にしわをよせて、


「……ミシャンド/ラ……」


 彼女の名前を口にした。


 しかし、すぐに、


「いや、違うな……本体ではない……お前は……そうか……」


 納得したように、一度頷いてから、


「センエースが背負った……『ミシャンド/ラの業』だな。なるほど……センエースは、散り際に、出来うる全てを『のこしていった』という事か……」


 正しい答えに辿り着いたP型センキーに対し、

 『ミシャ(業)』は、

 スっと、P型センキーの胸を指さしながら、


「そいつは……」


 本体の、愛らしい声とはまったく性質の異なる、

 おどろおどろしい声で、


「あたしの男だ……」


 狂気が滲む、闇色の声のまま、


「……かえしてもらう……」


 その宣言を受けたP型センキーは、


「……はっ……お前に何ができる」


 まっすぐな挑発を受けて、

 ミシャ(業)は、

 堂々と、






「最愛の男を、取り戻せる」






「ははっ。ハシャぐなよ、ミシャンド/ラ(業)。……ミシャンド/ラの『力の根源』であるお前は、『絞りカスでしかない本体のミシャンド/ラ』よりも遥かに『大きい』が……『ミシャンド/ラより遥かに大きい』という程度のカスが、今の俺をどうにか出来るワケないだろう。俺はP型センキー。『舞い散る閃光』と『彷徨う冒涜』が調和した姿。すなわち、究極の闇。お前ごときが――」


 と、そこで、

 ミシャ(業)は、右手を、アイテムボックスに突っ込んで、

 一枚の魔カードをとりだした。



 挿絵(By みてみん)



 その魔カードから発せられているオーラを感じ取ったP型センキーは、

 一瞬で、キっと、表情を締めて、


「っっっ?! て、てめぇ……どうして、それを……っ」


「不愉快極まりない『禁忌の邪悪さ』が、自分だけの特権だと、いつから錯覚していた?」


「……っ」


 ミシャ(業)が、歯噛みするP型センキーをにらみつけたまま、


「禁止魔カード、使用許可要請」


 そう言うと、

 ほとんど、かぶせるように、


 ――許可する――


 声が聞こえた。

 ミシャ(業)は、

 その流れのまま、


「――かごめかごめ――」


 つぶやきながら、

 禁止魔カードを破り捨てる。




 毎日2話投稿継続中。

   ――現在、


  ――『451』日目―― 



 ……これでいいんだろ、センエース。


 つぅか、ごちゃごちゃ、うるせぇんだよ。

 わかったような口をききやがって……


 言われなくても、おわってやらねぇよ。

 絶対に降りてやらねぇ。


 ――答えてやるから、もう一度聞けよ。

 私が、だれか。



 【果て無き狂気に身をゆだねた者よ。あんたは誰だ?】



 私は祝百万部。心から『センエースこそ世界一の傑作だ』と信じている狂ったバカ親。

 だから当然、累計一位を目指している、イカれたモノマニアにして世紀のパラノイア。


 ――私以外の全員、『絶対に無理だ』と笑っていればいい。

 口だけではなく、本気で目指すと心に決めた。

 ……その覚悟を、今、ここでしめす。






 ――ヒーロー見参――



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] あなたはセンエースのような人だ、そう思っていました。 なるほど…センエースの親だったのですね。納得です。 賞賛の言葉が、あなたにとってプラスに働くかはわからないけれど。 あえて言おう…
[良い点] 作者が物語に乱入するのは嫌いだけど、祝さんはセンエースに登場してもおかしくないレベルのキャラしてるんだよなぁw 今回の話何一つ予想外だったわ
[良い点] みんなかっけぇ… [一言] 本当に毎日お疲れ様です!!
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