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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真A章 月光。

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1話 『希望』。


 あれ、おかしいな……

 終わらせたはずなのに、

 どうして、まだ続いているんだ……


 ……いや、もう無理なんだって。

 リアルが忙しくなってきたから、

 毎日2話は、もう無理。

 すでに限界だから、ここで終わらせるしかないんだって。


 ほんと、きつすぎるし、体もだるいし、頭いたいし、

 つーか、450日も連続で毎日2話投稿したんだぞ。

 もう十分立派だって。

 ほかの誰にできんだよ、そんなこと。

 だから、もういいよ。

 休もうよ。


 ――もう、他は何もいらない。

 『あきらめていい』って証だけほしい。

 私なら許可を貰えるはずだ!

 あきらめていいはずだ!






 【……それでも……】





 1話 『希望』。


「……あっけない最後だったな……いつもと同じだ……最後は、いつも空虚で、はかなくて……」


 と、P型センキーが、あっけない終焉に浸っていると、

 ――ふいに、


「……ん?」


 気配を感じて、P型センキーは視点を降ろした。

 すると、

 目の前に、



「きゅいっ」



 一匹の携帯ドラゴンが、小さな羽をパタパタさせながら、

 P型センキーの目線に合わせた位置で、ホバリングしつつ、

 P型センキーのことを、気合いの入った目で睨みつけていた。


「……センエースの携帯ドラゴンか……ふむ……」


 そこで、P型センキーは、少しだけ考えて、


「俺に奪われる直前に、コアマテリアルを分離させたのか……悲しくなるほど小規模な『最後っぺ』だな。最後の最後まで諦めないという、その気概は称賛に値するが……しかし、あまりにも意味がなさすぎる」


 やれやれと溜息をついてから、


「それで? 随分と気合いの入ったツラをしているが……俺とやるつもりなのか?」


「きゅい!」


 携帯ドラゴンは、気合い満々の顔でそう叫ぶと、

 小さな『おてて』をギュっと握って、ファイティングポーズをとった。


「……こちらとしては、たいした手間でもないから、別に構わないんだが……しかし、お前、キチンと理解しているか? どんなに頑張ったところで、お前ごときでは、俺に擦り傷一つあたえる事もできず、鼻息一つで消滅させられるという事実」


「きゅいっ!」


 百も承知っ!

 ――とでも言いたげなテンションで叫んだ、センエースの携帯ドラゴン。


「……ああ、そう。じゃあ……こいよ。ちゃんと、終わらせてやるから」


 そう言って、半身になりつつ、クイクイと手招きをするP型センキー。


 センエースの携帯ドラゴンは、


「きゅい!」


 と、叫び、

 力いっぱい握りしめた拳を、

 P型センキーの顔面に向かって、くりだした。


 ペコッ、

 という、チンケな音がした。

 当然だが、P型センキーは、わずかなダメージも受けてはいない。


 しかし、センエースの携帯ドラゴンはひるまずに、


「きゅい! きゅい!」


 と、何度も何度も、P型センキーを殴りつける。

 無意味な攻撃。

 1のダメージすら通っていない。

 けれど、『センエースの携帯ドラゴン』は、P型センキーを殴り続ける。


 ――十発ほどくらったところで、


「すごいな。さすがは、センエースの携帯ドラゴンだ。お前の目は、驚くほど澄んでいる。先ほどのセンエースと同じ。この絶対的状況下において、しかし、わずかも絶望に怯んでいない。立派だ。スゴイと思うよ。うそではない。心の底から、敬意を表そう。……だが、もういいだろう?」


 P型センキーは、憐みの言葉を並べてから、

 右手を、センエースの携帯ドラゴンに向けた。

 そして、ほんの少しだけオーラをためる。


「これで、本当に、全てが終わる……センエースの伝説は、これで終了……少しさびしいが、まあ、しかし、どっちにしろ、これは、不可避の結末。命や運命の結末と同じ。早いか遅いか……それだけの話」


 最後に、しんみりと言葉を並べるP型センキー。

 その視線の先で、

 センエースの携帯ドラゴンは、


「きゅぃぃぃ――」


 大きく息を吸ってから、

 グワっと天を仰ぎ、


「きゅぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」


 と、まるで、『何か』を『呼び寄せているかのよう』に、大声で鳴いた。


「や、やかましい……なんだ……?」



 ――最近リアルがすごく大変――

 ――2話投稿はさすがに限界――

 ――がんばったって意味ない――

 ――今日だってウザイ早出で、風邪もひいているし――

 ――自律神経はズタズタだし、首は寝違えているし――

 ――喉は痛いし、目も痛いし、腰も肩もボロボロで――

 ――一日たりとも休めないし、いっさい遊べないし――







 【……それでも……】

 【……叫び続ける勇気を……】


 【――ぶっ壊れて、歪んで、腐って、

     けれど、それでも、

  『折れずに戦い続けてやる』と決めたのは、

  他の誰もなく、てめぇ自身だろ――】



 ……



 【まだ残っているはずだ。あんたにしか叫べない想い。

  あんたが本当に『俺の親』だってんなら、その覚悟を叫べ。

  ――答えろよ。

    謳ってみせろ。

    あんたは誰だ?】


 ……私は……



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] 終わりでない事は予想出来る様に書いてありましたが、まさかの展開に驚きました。 [一言] 今まで、感想と言うものを書いたことが無いので、失礼があればすみません。 毎日更新を楽しみに読ませて頂…
[一言] 私は........神(作者)だァァァァァ!!!
[良い点] ケータイドラゴンがなんか可愛すぎる 殴ってる姿を想像するだけで癒されるわ~ [一言] 信じてたぞ、まだ続くってな!!
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