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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
新A章 最下位劣等生から始まる『P型センエース2号』のフーマー大学園生活。
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10話 『秘密の部屋』へと続く道。


 10話 『秘密の部屋』へと続く道。


「誰かに言いたくて仕方なかったが、しかし、誰も相手にしてくれないから、俺に話すしかなかったと……」

「理解力があるじゃないか。賢い、賢い」


「……お前よりは賢いだろうな。なんの自慢にもならんが。というか、お前、よく、この大学園に合格できたな」

「学校に入る前は、全ての時間を勉強に使っていたからな! 入試はぶっちゃけ余裕だった! 普通に九割以上は取れた!」


「入学後もそうしていれば……というか、そうだよな。一日に八時間も勉強以外のことにあてていたのに、今も、『ギリギリ、学士号を取れるか取れないか』っていう位置にはいるんだから……たぶん、資質は高いんだろう……なんて、もったいないおバカさんなんだ……」



 ★



 あのあと、いろいろ、なんだかんだあって、

 結局、ピーツは、


(もし、本当に、そこに凄い宝とかがあって、それが今の状況を一変できるようなスーパーアイテムだったら……まあ、ないとは思うが、絶対にないワケでもない以上……挑戦するのもアリかもしれない……)


 ボーレに誘われるまま、

 『秘密の部屋』の入り口へと向かった。


「ここに地下への隠し扉があるんだ」


 言われて到着したのは、第十七校舎の一階にある多目的室だった。

 ボーレに言われた通り、重たい教壇をどかしてみると、

 そこには、地下へと続く穴があいてあった。

 それなりに深く、鉄のハシゴが設置されていた。


「こんな場所、よくみつけたな」

「この八年間、色々なところを押したり引いたり踏んだり開けたりしていたからな」

「……」

「俺の見立てでは図書館が一番怪しかったから、2年くらい、図書館にこもって、棚の位置をズラしてみたり、本の背表紙を押してみたりと、ひたすらに色々とやったんだよ。ビックリするくらい、何もなかったけど」

「に、2年も……そんな無意味なことを」

「実際、図書館に使った時間は無意味だったなぁ。いやぁ、しかし、まさか、こんな、なんの変哲もない校舎に秘密があったとは……」


 言いながら、地下へと降りていくボーレ。

 たっぷりとした下腹部をどうにか押し込めて下へとおりていく。


 一番下まで降りると、光の魔法がかけられた通路があった。

 10メートルほど続いているその通路を抜けると、

 そこには、体育館くらいの広い空間があって、その奥には、



「……なんだ、あの扉……」



 『禁域の扉』と似たようなフォルムの扉があった。

 もちろん、ピーツは、その扉が『禁域にあるものと似ている』などとは思わない。


「あの奥にはきっと、金銀財宝がたくさんあるぞ……」


 目をキラキラさせてそんな事をいうボーレ。

 それを横目に、


(金銀財宝はいらんなぁ……なにか、すごいマジックアイテムとかが欲しい。……贅沢を言わせてもらえるなら、『経験値に倍率がかかるアイテム』とかがいいな……もし、そんなアイテムが手に入ったら、そのへんにいるスライムを何百、何千、何万、何千万と、とにかく狩りまくってレベルをガンガン上げて……)


 などと妄想していると、

 ボーレがトテトテと扉に近づき、


「さぁて、この扉はどうやったら開くのかなぁ……」


 まずは、押したり引いたりしてみた。

 だが、何も起こらない。

 そこで、ボーレは、扉の周囲を探しだす。


 ピーツも、それに続いて、色々と探してみた。

 すると、

 ほんの十数秒の探索で、ボーレが、


「おい、ピーツ。みつけたぞ。ボタンを押したら、文字盤が出てきた」


 そこまでは歓喜の声に包まれていたが、


「あ、でも……ぜんぜん知らん言葉だ!」


 すぐさま絶望の声に変わった。


「その上、複雑すぎる! これだけ、色々な形態で書かれているということは、きっと、おそろしく難しい暗号だ! 俺にとけるわけねぇ! どうしよう! 詰んだぁあああ!」


 頭を抱えて嘆くボーレ。

 そんなボーレの横から、どれどれと文字盤を覗きこむピーツ。




 その文字盤には、こう書かれていた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 1 :仕様書不明さん :00/00/00 00:17

  ∧__∧ **  

 ( ´∀`)< ぬるぽ


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自作コミカライズ版35話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 日本人野1部の人種にしか通じない暗号ですね
[一言] 調べてもなぞ 『 1:仕様しry ぬるぽ 2:仕様しry ガッ 1←>>1 』 謎 2スレ目のご本人だったりしません? ーーセンちゃん!今がその神の力を使う時だ!
[一言] ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  1 :仕様書不明さん :00/00/00 00:17   ∧__∧ **    ( ´∀`)< ぬるぽ …
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