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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
新A章 最下位劣等生から始まる『P型センエース2号』のフーマー大学園生活。
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1話 憑依転生するセンエース。


 1話 憑依転生するセンエース。




 目が覚めると、『彼』は、見覚えのない森の中で立っていた。


「……は?」


 あたりを見渡してみた。

 太陽の光の下、深い森に立つ自分。

 あまりにも謎が過ぎた。


「なんだ、これ……俺は……トラックにはねられたはず……」


 彼には、直前の記憶が鮮明にあった。

 地元で一番頭の悪い公立校で学年首席を張り続けるという、

 絶妙に退廃的な謎の人生を送っていたある日、

 『彼』は、トラックにはねられた。


「……トラックにはねられて……気付いた時には、知らない場所……こ、これは……まさか……」


 体がワナワナと震えた。

 興奮がわきあがってくる。

 血が沸騰していく。




『そう。あなたは、異世界に憑依転生しました』




 どこからか声が聞こえてきて、彼――『センエース』は、ビクっと肩を震わせた。


 センエースは、あたりを見渡すが、どこにも人らしき影はない。


『探しても意味はありません。私は、あなたの中に存在しています』


 その言葉を受けて、センエースは、少しだけ頭を動かし、


「俺の『中』……ねぇ……となると、もしかして、あんたは、ヒカ碁のサイ的なやつってこと?」


『まさしく』


「つ、通じるんだ……随分とサブカル通なスピリチュアルさんだな。……まあ、いいや。――で? あんたは、ナニ? 具体的にドコのダレさんなのか教えてくれる?」


『私はソル。あなたを導く者』


「導く者ねぇ……もしかして、神様的なアレな人?」


『まさしく』


「即答しちゃったよ。別にいいけど……で、神様。俺はなんでここにいるのかな?」


『あなたに世界を救ってもらいたいのです』


「……うわぁ、テンプレだねぇ」


『この世界は今、魔王国の宰相ラムド・セノワールという魔に犯されかけています』


「魔王国の宰相……魔王じゃないんだね。ちょっとだけ『ひねり』を加えてくるあたり、初心者ではなく、中級者の作品って感じがするね。あるいは、中級者感を出したがっている初心者かな。まあ、どっちでもいいけれど」


『お願いします。どうか、ラムドの手から世界を救ってください』


「ぉお……テンプレだ……テンプレではあるが……待ち望んでいた展開……夢にまで見た、異世界転生……ついに、俺のターン……あのクソみたいな世界で必死に我慢して生きてきた甲斐があった……ようやく、ようやく、俺の……」


『聞いていますか』


「あ、ああ……悪いね。ちょいと感動しすぎちまった。失敬、失敬。……で、なんだっけ? そうそう。魔王……じゃなくて、悪い宰相を倒すんだっけ? OK。任せておけ」


 そう言って歩き出し始めたセンエース。

 そんな彼に、ソルは、慌てて、


『あの、ちょっと……どこに行く気ですか?』


「はぁ? どこって、あんたバカか? 町を探すに決まってんだろ。そこで、冒険者になって、まずはゴブリンかスライムを狩るんだよ。もしくは薬草採取だ。そこまでがセットで異世界モノのテンプレ、つまりは常識だろ、ったく」


『ぃや、あの、まずですね――』






 ソル説明中……






「――ほう……つまり、そのハ○ター試験……否、冒険者試験に受からないと、冒険者にはなれないと。OK。理解した。で? どこに行ったら、その冒険者試験を受けられるんだ?」


『既に冒険者試験の受け付けは終了しているので、普通の手順では受けられません』


「おやおや……けど、『普通の手順では受けられない』というその言い方から察するに、今からでも『受ける方法』はあると見た」



『はい。その方法は、フーマー大学園の【龍試】を突破することです』




というわけで、ここから、夢いっぱいのドキドキワクワク異世界学園生活がはじまります!


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自作コミカライズ版35話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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