4話 チョベリバなんですけど。
4話 チョベリバなんですけど。
トウシの目が、わずかに細くなる。
空間全体を俯瞰するように、意識を広げた。
自身の携帯ドラゴン・エルメスを使って、コスモゾーンにハックをかけていく。
手慣れたムーブ。
これまでの面倒事で散々やってきたこと。
演算。
観測。
干渉。
だが、途中で小さく舌打ちをして、
「解析系を弾いてくる……めんど……」
この扉はトウシのアタックをすべて完璧に拒絶してみせた。
あらゆる方法でハックしようと試みるも、すべて徒労に終わる。
……そんなトウシに、センが、足裏をぱたぱたと、露骨に貧乏ゆすりをしながら、
「おい、まだ? もう5分ぐらい経ってんだけど。さっさと解析して開けてくんない? こっちもヒマじゃないんですけどー、チョベリバなんですけどぉ」
などとナメたことを言われて、トウシは普通にイラついた顔で、
「そんなん言うんやったら、自分で考えぇや。そもそも、なんでワシがやらなアカンねん。……おどれ、コスモゾーンと調和したんやろ? コスモゾーンにやらせや。コスモゾーンのスペックは、さすがにワシより上やぞ」
センは鼻を鳴らし、どこか得意げに顎を上げ、
「ふふん、聞いて驚け。ウチのコスモゾーンさんは、俺の出力を底上げしてくれることには協力してくれるようだが、それ以外の事に関しては、基本的に何もしてくれない、そんなアバンギャルドな精神の持ち主なのだ。どうだ、おそれいったか」
「なんて言えばいい?! これ、ワシ、なんて言えばいい?!」
純白の空間は相変わらず沈黙を守り、
タイマーだけが、静かに、規則正しく――
減り、そして、戻った。
★
その後、センは、トウシに『扉の解析』を頼んで、
自分はメインホームである第二アルファに戻ることにした。
『いや、頼まれても、なんも分からんぞ、これ』
などとトウシは文句を垂れていたが、
『まあ、できるだけのことはやってくれ。こっちはこっちで、できることをやっておくから』
と、センは、最終的に、強引に押し付けた。
ちなみに、この件に関して、センは、一応、朝日(蝉原)にも協力を依頼したが、
「パパ上、トウシに出来ないことが僕にできると思わないでください。確かに、僕は破壊衝動ソルの分体ゆえ、そこそこ高性能ではありますが、パパ上やトウシと比べれば、多少、存在値が高いだけのデクの坊でございます」
「まあ、出来る限りのことをしてくれ。お前とトウシが最高クラスに有能なのは間違いないんだから」
「承知しました……しかし、過度な期待はおやめください、パパ上」
これまでも何度かやってきた、切り抜き形式の『同時連載』ですが、明日から開始予定の『本編導入編(ユズ地獄編)』でもやろうと思っております。
そのため、ここから先、少々、説明過多なところも多いかも( ;∀;)
これまで散々、ご支援いただきましたので、心苦しい限りではありますが、ご新規さんに向けての導線はできるだけ多く作っておきたいと考えている次第ですので、もし、よろしければ、応援いただければと思っております<m(__)m>
一人でも多くの読者様に、センエースを知ってもらうために、これからも、まだまだ、もがきあがき続けていく所存!
ご支援をお願いする代わりと言ってはなんですが、明日は1日10話投稿をさせていただこうと思っております!
ユズ地獄編は、これまでとテイストがちょっと変わっており、かなり面白い……と個人的には思っておりますw




