表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
祝福章 鮮やかに舞い散った閃光。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6271/6357

最終神話 パーフェクトコスモゾーンを待ちながら……

本日の3話目です。


 最終神話 パーフェクトコスモゾーンを待ちながら……


 原初の扉をくぐり抜けた瞬間。


 空気が、激烈に重かった。


 肌にまとわりつくような圧。

 張り詰めた静寂の奥に、言葉にならない緊張が沈んでいる。


 視線を上げる。


 そこにいたゼノリカの面々は、まるで一糸乱れぬ儀仗兵のように整列していた。


 鍛え抜かれた軍隊が五度見する練度の、完璧な整列。

 センエースの帰還を待っていた面々だ。


 一部では捜索隊が他の場所を探しているものの、この扉の向こうに行っている可能性が高いと判断されていたため、大半のメンツはこの場に集まり、真っ青な顔でセンの無事を祈っていた。


 ――王の帰還だというのに、歓迎の気配は皆無。

 拍手も歓声もない。


 ただ、静かな圧力だけが空間を満たしている。


 無言のまま向けられる視線は、どれも妙に鋭かった。


 センが状況を理解するより早く、配下たちが一斉に詰め寄ってきて……


 ――そして、めっさ叱られた。


 やれ『御一人で無茶をなさらないでください』だの、

 やれ『何より大事な体である自覚が足りない』だの、

 やれ『どうして毎回、最も危険な場所へ真っ先に突っ込んでいかれるのですか』だの、

 やれ『万が一という言葉を、もう少し真剣に受け止めていただきたい』だの、

 やれ『我々がどれほど心配しているか、少しはお考えくださいませ』だの、

 やれ『あなた様の身に何かあれば、我々はどうすればよろしいのですか』だの……


 次から次へと飛んでくる苦言忠言雨あられ。


 言葉の一つ一つに、本気の心配と怒気が混じっている。

 目に入れても痛くない我が子が、危険地帯に単身突っ込んでなかなか帰ってこない――そんな状況を想像してもらえれば、今のゼノリカの面々の気持ちが少しは伝わるだろうか。


 完全に逃げ場を塞がれた形で、センは四方から詰められることになった。


 アダムを筆頭に、平やドナやパメラノなど、特に過保護気質の強い面々が前線に立ち、完全に包囲する形でセンを取り囲む。


「いや、俺は大丈夫だから。ほら、俺、世界最強だし。今の俺、存在値1垓以上だし」


「「「そういう問題ではございません!!!」」」


 配下たちからすれば、センが強いかどうかなど、どうでもいい。

 というか、強いことなど知っている。


 問題なのは、『死ぬ可能性があるところに、ひょいひょい勝手におもむくこと』。


 センにだけは絶対に死なれては困るのに、この王は、何を血迷っているのか、毎度、毎度、自由気ままに、好き放題、命をさらしまくる。

 そのことが、ゼノリカの面々は許せない。


「わかった……わかった、わかった! もう、いいから! わかったから、このとおりだから!」


 場を和まそうと、正座からの土下座のコンボをしようとするセンに、ドナが、


「全ての命の頂点たる尊き御身が、下々(しもじも)の前で膝をつくなどォオオオオ!」


 と、ブチギレたモンスターペアレントが如き金切り声をあげた。


「謝ることすら許されないのですか?!」


 とビクつくセンに、センを崇拝してやまない平熱マンが、


「我々ごときに敬語など、あってはいけません、師よ!」


「あってはいけないってこたぁねぇよなぁ」


 逃げ場はない。


 本気の心配というパワハラが留まることを知らない。

 こんこんと、途切れることなく続く説教。


 まるで嵐のような小言の渦の中心で、センは心底しんどそうな顔をして、


(消したい……リライトしたい……こいつらの記憶……)


 全ての命の頂点とは思えないほど、死ぬほど気まずそうな顔で、


(駆逐してやる……なんとしてでも、こいつらの『俺に関する記憶』を……この世から……一匹残らず……っ)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒーローごっこをしていただけなのに、気付いたらカルト教祖になっていました また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
ゼノリカの面々の過保護っぷりが極まってますね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ