17話 フルアーマー・センキラー。
17話 フルアーマー・センキラー。
「スパイが別人格を演じている内に、どっちが本当の自分か分からなくなる……みたいな感じかな」
軽い調子で語られる内容は、あまりにも歪。
「……ずいぶんと気色の悪い話だ」
「そうかな。僕は素敵な話だと思うけど」
そう言いながら、
センキラーはごく自然な動作でアイテムボックスに手を伸ばす。
迷いなく取り出されたのは、一枚の魔カードだった。
「……それは? ついでだから、暴露してくれ」
「原初魔カード『黄泉』……ゾンビ状態で死者を召喚できる。今回、召喚するのは……ウチのバカ娘たち」
言い終えると同時に、
魔カードはためらいなく破り捨てられた。
次の瞬間、センキラーの足元に、三つのジオメトリが展開される。
規則正しく輝く魔法陣。
その中心から、三つの影がせり上がった。
銃崎心理。
才藤麗理。
異守界理。
朝日の娘である三姉妹が、次々と実体化する。
朝日は間髪入れず、
アイテムボックスから奇妙な装備を取り出し、流れ作業のように投げ渡していった。
※それは、ゼラグルルオンの鍵を使って手に入れた、大量の『プライマル・オリジナル兵器』たち。『蝉原』は、この時のために回収しておいた兵器を、朝日に託しておいた。オリジナル兵器には、『元主人公』たちの『オリジナルの死念』が刻み込まれている。
「心理は……はい、銃パーツ! 麗理は……はい、アームパーツ! 界理は……はい、フットパーツ! はい、ちゃっちゃと装備して!」
パンパンと手を叩き、
指示が容赦なく飛ぶ。
「で……えっと、天童のは……ヘッドパーツか。いや、天童の場合、翼にした方がいいな……」
独り言のようにつぶやきながら、
自らの頭部に装備を取り付けた。
「で、無崎は……心臓だな……」
そう言って、
心臓型のアイテムを躊躇なく口に放り込み、飲み下す。
その瞬間、センエース特有の身体的特徴の一つである『左目の下の傷』が淡く光った。
――その背後で、
才藤と異守は、朝日から受け取ったアイテムを装備した瞬間、
身体がアーマー形態へと変形し、
センキラーの両腕と両脚に密着していった。
一方、銃崎は銃型の兵器へと姿を変えると、
さらに複数に分裂し、
センキラーの周囲を取り囲むように浮遊し始めた。
――準備を終えると、センキラーの中にいる『朝日』は小さく息を吐いた。
目に見えない工程を幾重にも積み重ね、舞台の裏側をすべて整え終えた者だけが纏う、独特の落ち着きが滲み出ていた。
(さあ、パパ上……面倒な準備は、こっちで全部やっておきました。あとは、パパ上があいつを殺すだけです)
ちょっとでもイラストに動きを入れると、クオリティ維持が爆裂に難しくなる……っ
画を描くのは難しすぎる……(~_~;)




