14話 二人とも復活!!
14話 二人とも復活!!
センとトウシの復活の様子を正面から眺めていたバーチャが、
わざとらしく一歩前に出た。
そして舞台役者のように大きく、盛大な拍手を響かせ、
「はっはっはっは!! よかったじゃないか! これで、センエースは復活! 田中トウシも復活! やった、やった! ……くくく……で? 貴様らが死ぬ前と、今で、状況が何か一つでも変わったか? ゼノリカのメンツとシグレは奪い返されたが……別に、そんなゴミどもがいようがいまいが、私の力にはさほど影響はない。……貴様らは、これからまた殺されるだけ……そう思わないか?」
嘲弄と愉悦の混ざったその言葉を正面から受けても、
センは一歩も引かなかった。
むしろ胸をドンと張り、堂々と顎を上げ、ニヤリと不敵に笑って、
「まったくもって、その通りだ!」
あまりに迷いのない肯定。
背後にいたトウシは思わず肩を落とし、
疲労を隠そうともせずに口を開いた。
「まあ、うん、そうなんやけど……」
センは、ビシっとトウシを指さして、やけに明るい声で、
「心配するな、小僧! お前は知らんだろうが、こっちには、あのトウシさんがいる! あの宇宙最高の頭脳を持つ正統なる銀河の支配者様が味方におられるのだ! となれば、もはや勝ったも同然!! 風呂食ってくる!」
勢いだけで押し切ろうとするその物言いに、
トウシは額を押さえたまま、ため息混じりに返した。
「バーチャが言う通り、死ぬ前となんにも状況変わってへんから、なんにもできへんど」
センは、ニっと力強く微笑んで、
「はいはい、人間アピール乙! どうせ、死んでる間に、起死回生の一手を考えたんだろ? ったく、本当にお前はバランスブレイカーだなぁ。そんなんだから、頻繁にハブられんだよ。ナーフされろよ、いい加減。……で?! 俺はどうすればいいんだ?」
「で!? やなくて……マジで、なんもできへんって」
そこで、センの声が一段低くなり、
「じゃあ、どうするんだよ!! あぁ?!」
その圧に、トウシは肩をすくめるしかなかった。
「キレられてもやなぁ……」
軽口とも愚痴ともつかない応酬が続いていた……
その時だった。
――センの背後で、空間が歪んだ。
音もなく、しかし確実に、時空が裂けた。
黒く細い亀裂が縦に走り、そこから異質な気配が溢れ出した。
次の瞬間、亀裂の向こう側から、
落ち着いた声が響いた。
「……ご無沙汰しております、パパ上」
一人の精悍な男が姿を現し、
静かに、しかし隙のない動作でセンに頭を下げた。
無駄のない立ち姿だった。
纏う空気そのものが、ただ者ではないと告げていた。
彼の名は『閃朝日』。
センの養子にして、ゼノリカの天上、五聖命王の統括。




