12話 センエースは滅びぬ。何度でも甦るさ。
失礼。今日はちょっと遅くなりました。
パソコンの寿命が見えてきたかもしれない……
ウェブページを開くだけで15秒かかるようになってきた……
12話 センエースは滅びぬ。何度でも甦るさ。
現状、その場で形を保っている『ゼノリカの構成員』は、ミシャ一人だけだった。
彼女は渦を見上げ、迷いなく、最後に微笑む。
次の瞬間、ミシャの身体もまた、輪郭を失った。
皮膚が光に溶け、骨が意味を失い、意識だけを残して、粒状へと変化していく。
その光は、他の粒子と混じり合い、渦の中心へと吸い込まれていく。
渦はさらに密度を増し、速度を落とし、秩序を帯び始める。
散っていた光は配置を与えられ、線となり、面となり、輪郭を得ていく。
頭部。
胴体。
腕と脚。
命という名の素材が、螺旋の理に従い、再構成されていく。
やがて光は収束し、眩さが静まった時、そこに立っていたのは一人の男だった。
ゼノリカの全ての命を背負い、循環の果てに蘇生した存在。
センエース。
その足元には、もはや誰の影も残っていなかった。
ただ一人分の影だけが、重く、確かに、地面に落ちていた。
センは、ゆっくりと目を覚ます。
自分の体躯を確かめながら、
「……なにがヒーローだ。本当に困ったときは、いっつも助けてもらってばかりじゃねぇか……情けねぇ」
センはそう吐き捨てるように呟いた。
胸の奥から滲み出る自己嫌悪を、隠そうともしなかった。
そんなセンに向けて、バーチャは軽く肩をすくめる。
「復活おめでとう。さすがにしぶといな。そう簡単には死んでくれない」
祝福の言葉を口にしながら、その瞳には嘲笑しか浮かんでいない。
「で? 田中トウシもいない今の貴様一人で何ができる? ちなみに言っておくが、私の中には『ワールドエリミネイト』が根付いている。貴様は、ゼノリカ全部の力を使ったから、どうにか復活できたようだが……今の貴様一人の力では、流石に、田中トウシを復活させることはできないぞ」
「確かに、トウシを蘇生させるのは厳しそうだな。出力が足りない。ただ、この場にいるのは、俺一人じゃないんでね……」
そう言いながら、センは斜め後ろへと視線を送った。
そこには、フラついているシグレの姿があった。
外界に引きずり出されたばかりで、まだ状況を呑み込めずにいる、消耗しきった身体。
「ほう……ゼノリカのメンツと一緒に、シグレも抜け出していたのか。しかし、シュブを失ったそいつはただのゴミ。なんの価値もない」
「俺もそう思ったよ。こんな役にもたたねぇカスがいたところでなんにもならん、と。……しかし、案外、いけるかもなぁ」
「あ?」
「シグレはお前と合体して俺らを殺したから、レベルが一気に上がった。現状、余裕で20を超えている」




