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65話 『無限転生・改』の脅威。


 65話 『無限転生・改』の脅威。


「意味がわかんねぇって? そりゃそうだ。わからせようとは思ってねぇ。説明する気もねぇ。勝手に想像してろ。そして、間違ってろ。その方がこっちとしては都合がいい。……なんてな。ウソ、ウソ。間違った解釈をされたからって、こっちに都合がよくなる事なんて特にない……っていうのもウソだったり、なんだったり、しちゃったり?」


 P型センエース1号の言葉は、あまりにもフワフワとしすぎていて、ジャミは混乱するばかり。


(精神の撹乱かくらんを狙って戯言をほざいているだけか……それとも、何か深い意味があるのか……)


「まあ、とりあえず、お前が、絶対に知っておかなければいけない事は、現状だと一つぐらい。――『神の力を持っているジャミ・ラストローズ・B・アトラー様』が颯爽と登場したからって、『俺という脅威は終わらない』ってこと。それだけだ」


 言いながら、P型センエース1号は、

 神の領域に至った体をならすように、ググっとストレッチをする。


 急激に上昇した存在値にさっさと慣れようと、全力でアップをしながら、


「さぁて、ガキの冗談は、ここまでにして、そろそろ、ガチの戦闘をはじめようや。カミカゼアタックは使ってくれるなよ。『気弾を当てたら終わり』なんていう、クソしょうもないお遊戯技を使われたら興ざめもいいところだ」


「……さっきからずっと、ワケの分からない事ばかり並べ立てて……いったい、なんなんだ、お前は」


「聞きたいってんなら、何度でも自己紹介してやるよ。耳をかっぽじれ」


 P1は、息を吸って、優雅に武を構えて、


「俺は、P型センエース1号。――究極超神の序列一位。神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華。舞い散る閃光センエース……になる男だ!」



「いい加減にしろ……貴様ごときが……神を騙るなぁああ!」


 神気を練り上げて、ジャミはP1との距離をつめる。

 昂ったエネルギーが、そのままP1に直撃!


「ぐぼぉお!」


「この程度も避けられない者が! 神を名乗るなぁああ! 不快だぁあああ!」


 ジャミの猛攻は止まらない。

 拳に神気を込めて、P1の全てをボコボコにする。

 あっさりと絶命するP1。


「無駄だぁあ! 何度でも殺してやる!!」


 蘇るが、その場で、惨殺されるP1。


 二度、三度と、殺され、蘇り、そしてまた殺される。


 懲りずに復活してくるP1に、ジャミは言い切る。


「終わるまで付き合ってやる! 最後まで殺し切ってやるぞ! 覚悟しろ! クズ野郎ぉおおお!」


 ジャミは止まらない。

 蘇るたびに『殺しづらくなってくるP1』を、それでも真摯に殺し続ける。



「確かにステータスは、神の領域に達している! 戦闘力も尋常ではない! だが、貴様は私よりも下だぁ! 必ず殺し切る! 神の名を騙った罪を! 私は必ず精算させる!!」



 まったく衰えを見せないジャミの猛攻を受け続けながら、

 P1が、


「は、ははっ……強ぇ、強ぇ。天才だな、ジャミ。お前の武は九華の中で、ぶっちぎっている」


 ボコボコにされていながら、

 しかし、ニっと笑って、


「だが、おかげで、俺は加速度的に強くなれる」


 強がりではなかった。

 事実、P型センエース1号は、ジャミとの戦闘で、異常なまでに強くなれた。


「ジャミ……お前が言うとおり、俺はまだまだ、『舞い散る閃光』には成り切れてねぇ。だから、頼むぜ、ジャミ……俺が『次のステージ』へと辿り着く前に、精魂つきはててくれるなよ」


 必死になってジャミにくらいついていくP型センエース1号。

 殺される!

 また殺される!

 何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、殺される!


 ――だが、P型センエース1号は止まらない。

 何度でも蘇り、ジャミに挑み続ける!




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自作コミカライズ版35話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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