表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5857/5927

163話 排出。


 163話 排出。


(魂魄交換の聖水を飲んで俺と替われ)


「言われなくても飲むさ」


 そう言って、17番は、アイテムボックスから、小瓶を取り出すと、迷いなくグイっと飲み干した。

 すると、その瞬間、17番の身体から、ボワっと、『霊体状態のセンエース』が外に排出された。


 17番の体から出た霊体センエースは、


「――おいおい……お前、これ、まさか……『副人格排出薬』を飲んだのか?」


「うん。だって、ここまでがセミディアベル公爵のプランゼロだからね」




 ★




 一つ前の周。

 17番がタイムリープする前。

 ――セミディアベルと17番の対話。


『17番。記憶ありでタイムリープさせるから、過去にいったらすぐ、魂魄交換の薬を飲んで、センエースと入れ替わるんだ。いいね』

『センエース?』

『君の中にいるモンジンのことだ。本名はセンエース」

『……』

『この世界において、私は、一々、銀の鍵を使わずとも、【全ての時間軸における私】に【最新の記憶を同期させること】ができる。私は常に、全てを知った上で、君を監視している。おかしなことをすればすぐに分かるからね。その点だけは、重々、留意しておくように。ま、別に、どうしても、おかしなことがしたいなら好きにしてくれればいいんだけどね。その時は9番を凄惨に殺すだけだから。わかったかな、17番』

『…………ボクの中のモンジンが言っている。【やるなら、今やろう。殺してやる、セミディアベル】……と」

『違う違う、違うよ、センエース。私は君と戦いたいわけじゃない。これは君を殺すための作戦だ』

『……』

『17番……もういい加減、ゼンドートのヤバさは理解できただろう? 私の恐ろしさも理解できたはずだ。私たちを殺すことは非常に難しい。そこで、君に取引の提案だ。センエースを殺すのに協力してくれたら、君と9番の安全を保障しよう』

『あんたみたいな悪人の中の悪人の言うことを信用しろってのは、流石に無理があると思うんだけど……』

『悪人の中の悪人だからこそ、取引には誠実なんだよ。そこらのチンピラの口約束とはわけが違う。宇宙一の悪である私が君ごときを安く騙したりはしない。もっといえば、【対センエース戦における協力者】に対して、私は神よりも誠実な男になる。なぜなら、君を騙すことなんかよりも、センエースを殺すことの方がよっぽど大事だから』

『……』

『――協力してくれれば、死ぬのはセンエースだけだ。君と9番の平穏な生活は守られる。その約束だけは死んでも守ると、私の名前に賭けて誓おう。……さ、どうする17番』



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
セミディはプライドがあるから嘘つきになりたくないと思うのはその通り。でも、いざと言うときには平気でプライドを粉々に出来る強さと言うのも、また持っている。 だから、約束の判別に必要なことはセミディの要望…
悪人の中の悪人だからこそ誠実のセリフ、痺れました! セミディアベル公爵の恐ろしさが際立っていますね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ