表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5816/5925

122話 お前はもう死んでいる。


 122話 お前はもう死んでいる。


 サメ魔王は、暴れ続けた。

 どれだけ勝ち目がなくとも暴れて、暴れて、暴れて……そして、最後には死んだ。


 魔王の死体をイスにしながら、センは頭をぽりぽりとかいて、


「交渉は出来そうにないなぁ……」


 ぽつりとそうつぶやく。


「魔王といっても所詮はモンスターって感じかなぁ……」


 などとつぶやいていると、

 上空を飛行していたドラゴンタイプの魔王が、

 ミサイルみたいに、センの頭上へと突撃してきた。


 事前に、魔王の突撃を察知していたセンはスルリと回避する。

 ドラゴン魔王のダイブで、サメ魔王の死体が吹っ飛んだ。


 だいぶ豪快な一幕だが、

 センは、アクビを一つはさんで、


「ダラダラと、ザコの相手をしているヒマはないんでね……瞬殺させてもらった。悪く思うな」


 そう言って、センは、

 『体勢を立て直そうとしているドラゴン魔王』に背を向けて、

 すたすたと歩きだす。



「そこの下等生物ぅ! 私の攻撃を避けたのは褒めてやるが、しかし、生かしては帰さん!」


 『逃がすまい』と、追いかける姿勢をとったところで、ドラゴン魔王は、ようやく気づいた。


 ――自分の胸部に風穴があいていること。


「が……ぁあ……」


 センは、ドラゴンダイブを避ける間際、カウンターの拳をぶち込んでいた。

 あまりにも速く鋭利な正拳突きだったため、

 ドラゴン魔王は、自分が致命の一撃をもらったことにも気づいていなかった。


「お前はもう死んでいる。……汚物は消毒だ」


 軽口を残しつつ、

 センは、ダッシュで、周囲の散策を開始する。



 ★



 散策中、ずっと、四方八方から魔王が襲い掛かってきた。


 大量にエンカウントする魔王どもを、

 コバエでもシバくかのように、次から次へと殺していく。


 何度か、交渉を試みたが、

 魔王どもは聞く耳を一切もたない。


 まるで、そういう風に設計されているかのように、

 ただひたすらに、センが視界に入ると襲い掛かってきて、

 そして、最後の最後まで暴れ続ける。


 言動に、多少の違いはあるものの、

 『目についた人間を執拗に殺そうとする』という点に関しては、

 どの魔王も、判をついたように同じだった。


 この特質は、ダンジョン魔王も同じ。


 ――魔王とは、そういうものなのだろう。

 『そう結論付けて以降のセン』は、

 もう無駄な交渉はせずに、襲い掛かってくる魔王を、

 グッチャグッチャとブチ殺しながら、

 何かないかと探し続ける。


「……なんもないのか? なんもないなんてことがある? ……このエリアは、毘沙門天の剣翼を完成させたボーナスなんだよな?」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ