102話 エルダーワンダーナイト。
102話 エルダーワンダーナイト。
14番に、どうにか、理解してもらった。
しかし、
『ワシはワシより弱いゴミに従う気は一切ない。仮にワシより強かったとしても、悪人であれば従う気はないがな! がはははは!』
そう言って、また殴り掛かってきた。
出会いがしらは貰ってしまったが、
今度は、しっかりと、
魔王マパネットを使って対応する。
――ちなみにこの段階だと、17番は、
マパネットを、最上級モンスター『エルダーワンダーナイト(存在値100ちょっと)』に変身させて運用している。
鬼の14番と、エルダーワンダーナイトは、
出力的に同等なので、だいぶ豪快な激戦になった。
長期戦になって鬱陶しくなったので、17番は、
エルダーワンダーナイト(マパネット)に、
『かなり強烈な麻痺攻撃』をオーダーした。
ラストローズ辺境伯であっても痺れて動けなくなるであろう魔王の一撃。
しかし、そんな魔王マパネットの麻痺攻撃を受けていながら、
14番は、
『がははははは! なかなかのモンスターじゃないか! 褒めてやろう! 今の麻痺は効いたぞ! 体がしびれている! がははははははは!』
と、すいすい動き回りながら、そんな風に笑っている。
『いや……なんで、動け……えぇ……』
『痺れた程度で動けなくなるほどヤワな精神はしておらんわ! がははははは!』
『む、むちゃくちゃ……』
呆れる17番。
とにかく黙らせようと、マパネットに、もっと強く、もっと強く……と、
大量のデバフをまいてもらったが、
『ごふっ……ほう……ここまでの毒が使えるとは……本当にやるじゃないか! 認めてやろう! 貴様は強い!』
(ま、マジかよ……存在値200クラスの筋弛緩毒だぞ……なんで、元気に動いてんだよ……ど、どうなってんだ……)
『貴様、いいな! 顔は悪いが、実力は確か! よし! ワシと同盟を組め! そして、共に、ヤクザを殲滅し、そして、セミディアベルとゼンドートを殺せ! それを果たすことができれば、この都市も住みやすくなるわ! がはははははは!』
『すごいこと言うなぁ……』
『ワシは、そもそも、ずっと、魔王組の連中が気に入らなかった! 龍王会の連中もクソが多いから嫌いだ! 全員叩き潰す! 皆殺しの大掃除だ! 手を貸せ!』
『そ、それはセミディアベル公爵の意に反することだから……できない』
『がはははは! あの悪魔に怯える気持ちも分かるが、しかし、あのクズを放置していたら、いずれ、世界は滅びる! そんなことはさせん! 悪人は殲滅する!』
明日、夜9時(21時)から7話投稿、そして、翌日朝8時前に7話投稿します。だいぶ面白い作品に仕上がったので、楽しんでください。センが日本に来たら……という妄想は、初期の初期からずっと考えていて、ずっと書きたかったこと。一般受けするかどうかは知りませんが、内容としては間違いなく面白いです。




