表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5794/6021

100話 9日。


 100話 9日。


『ふむ……なるほど。……素晴らしい成果じゃな。しかし、ぬしのところだけ、ちともうけ過ぎじゃ。儲けることが悪いと言っているわけではない。市場のバランスが崩れることに問題があると言っておる。その意味がわかるな?』

『それでは、こちらを納めさせていただきます』


 そう言って、17番は、儲けの一部をパメラノコットに差し出した。

 最初から、上納金を出すつもりでいた。

 世の中は持ちつ持たれつ。

 長いものには巻かれておくべき。

 権力者とはウィンウィンの関係を築く事。

 それが社会で成功する数少ない正攻法の一つ。


 それに、パメラノコットやラストローズなら、上納金を、うまいこと、世のため人のために使うだろうという、まっとうな打算もあった。

 ゴミに税金の管理を任せると社会が壊れるが、真っ当な人間が政治の中枢にいるのであれば、税金を払うのも悪くないと思える。


『閣下……すべては、この都市の防衛のために行ったこと。都市に還元するのは当然とのコトと心得ます。どうぞ、お納めください』

『ほう。なかなか見上げた覚悟じゃ。褒美として、昇格を約束しよう』

『ははーっ! ありがたき幸せ』


 ――結果、17番は、『子爵』に昇格した。

 異例すぎるスピード出世。

 昇格した17番は、『西南西エリア5~10』の統治を任されることになった。

 そのあおりを受け、元々『5~10』を統治していたトバヒト子爵が、17番の補佐に回るという形に落ち着いた。

 そのことで、トバヒト子爵と確執ができることになった。

 プライド高く、狡猾で、悪意に満ちたトバヒト子爵の怒り……本来であれば、絶対に買ってはいけないものだが、しかし、『魔王使いの17番』にとっては、虫のさざめきに等しい。

 キーキー鳴くなら踏みつぶすだけ。


 ★


 『9日』の朝。


 順調に出世していっている17番のもとに、

 悪魔のセミディアベル公爵がやってきた。


『実は、有能で天才で無敵で完璧で高潔な君にぜひ任せたい仕事があってねぇ』


 公爵の無茶ぶりで、『ヤクザの相談役・顧問』という地位を任されることになった。


 この巨大都市ユウガには、『大きなヤクザ屋さん』が全部で三つ存在する。


 ・『魔王組』「最も有名で勢力的に最大派閥」


 ・『龍王会』「魔王組と同等の規模を誇る反社。魔王組は経済ヤクザ系。龍王会は武闘派ヤクザ系』


 ・『鬼王一家』「ほかの組より規模は小さいが、存在値100を超えている超人『鬼の14番』が家長を務めている、実に気合の入った組。一応、ヤクザ屋さんではあるが、行き過ぎたヤクザを威圧と暴力で抑えつける『マル暴』のような役目を担っている。鬼王一家に属するヤクザが、一般人相手に反社会的行為を行った場合、14番に殺される。14番は、その気になれば、魔王組と龍王会を単騎で壊滅することも可能な超人の中の超人」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
トバヒト子爵。 要はショデヒ・バトトって事ですね、蝉原に回収されたフラグメントが輝いてますね。 ショデヒもこの先色々都合よく使われていきそうですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ