82話 シナジー。
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それを記念しての一日10話投稿!!
本日の10話目!!!!!
新しい挑戦と同時並行だったので、今まで以上にキツかったw
けど、やり遂げた!
ずっと、新しい事に挑戦し続けて、ズタズタになりながら、それでも、一つ一つを完成させ続けたことが、センエースを支える大きな力になると信じて、まだまだ、まだまだ、走り続けます!
82話 シナジー。
「これほどの、とんでもないアイテムだったから、魔王が3体も出てきたのかな』
ボソっと、そうつぶやくと、
17番の中にいるセンエースが、
(今後も、『ウルトラレアの宝箱』があるダンジョンは、魔王が3体いるかもな)
『かもしれないね。こういう凄まじいアイテムを入手できるのは嬉しいけど……魔王が3体出てきた場合、ボク単騎だと対応できない。今後のダンジョン探索について、しっかりと策を練らないと……』
――17番が『今後、ダンジョン探索をどのようにしていくか』を悩んでいると、アバターラが、
『そのアイテムは俺に使わせろ。いま、まさに、ドンピシャでほしかったアイテムだ』
17番は、『アホの自分では、うまく使いこなせないだろう』と思ったので、アバターラの望みどおり、アバターラに裏ダンジョンの全てを任せる事にした。
アバターラは、裏ダンジョンを作成すると、特に意味もなく『ゼノリカ』という名前をつけ、その後、ヤクザや悪徳貴族から強奪したマジックアイテムや金品や奴隷の全てを『裏ダンジョン、ゼノリカ』の『財宝エリア』にしまい込んでいった。
安全な秘密基地が出来たと喜ぶアバターラだったが、
裏ダンジョンの効果は、アイテムを保管できるだけの空間にとどまらなかった。
『どうやら、裏ダンジョン内で正式にパーティを登録すると、パーティメンバーが強くなるたび、リーダーもダンジョンポイントが入って強くなるっぽい』
『リーダーが強くなるたびに、パーティメンバーも強くなるという正のスパイラルが産まれる』
『素晴らしい。裏ダンジョン創造券はマジで破格』
『――ここに住居区画、訓練所、召喚試験場も作れるかもしれない』
『手駒を匿う避難所にもなるな』
『将来的には、ここを、俺たちだけの国にするのも悪くない』
アバターラは、水を得た魚のように……
あるいは、初めてバイクを得たヤンキーのように、
『裏ダンジョン、ゼノリカ』を魔改造しまくっていく。
夢中でダンジョンを創っている途中で、
アバターラが、17番に、
『そう言えば、17番……お前、本物にしか思えない死体を作れるアイテムを手に入れたんだよな』
『うん。ギャラリワンドっていう名前の神器。一回、試してみたけど、すごかったよ。完璧なボクの死体を創ることができた。もちろん、ボクの死体だけじゃなく、誰の死体であろうと完璧に創れる』
『くれ』
『別にいいけど。こんな悪趣味なもん、どうするんの?』
『これで、亡霊軍団を作ろうと思ってな』
『?』
『じゃあ、俺はさっそく仕事にとりかかる。やることが多すぎて血が沸騰するぜ』




