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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

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79話 もちろんですとも。ええ、もちろん。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版34話配信中!

下のリンクから、直接34話をダウンロードできるページに飛べるようにしてあります。

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の7話目!


 79話 もちろんですとも。ええ、もちろん。


『えぇ、と………………はいっ。もちろん、あなた様は、悪ではありませんとも。当然でしょう! ええ、もちろん!』

『その通りだ。やはり、君はわかっている』


 その後も、なんだかんだ、ことあるごとに、

 一方的な正義論を押し付けられ、

 何度もゲロを吐きそうになった17番。


 ただ、不思議なもので、言葉を交わし続けていると、

 ゼンドートの言いたい事も、なんとなくわかってきて、

 最終的には、


 ――『さすがに正義の化身だとは思わないが、ゼンドートを絶対悪と言い切るのも、それはそれで間違っているのかもしれない。なぜなら、自分のことを、正義の化身だとマジで確信しているから。そこに嘘があるなら、悪に転ぶ可能性もあるが、無限に正義を自称し続けるのであれば、最低限は正義側であり続けるだろう』


 という結論を抱くようになった。

 そのことで、センエースとたびたび議論になって、

 ちょいちょい、『ゼンドートに対する認識』に変動が起きたが、

 『最終的な結論の方向性』は、この時点で固まっていたように思う。


 17番の結論は、ゼンドートに9番を殺された今も変わらない。

 ただ、『正義という概念』に対する『捉え方』には大きな変動が起きた。


 ――『正義』は『暴力』の免罪符。

 ――『相手が悪なら殺していい』というおためごかし。



 ★



 22日の夕方。

 ゼンドートとの面談のあと、17番は、自主練で、巻藁を殴った。

 100回殴っても痛くない。

 拳がかなり鍛えられてきた。


 そこへ、ミケがやってきて、


『ちょっとずつ、マシになってきたな。まだ話にならないけど、間違いなくマシにはなっている』


 軽く言葉を交わした後で、

 17番は、まじめに、


『ミケ……きみは、ゼンドート伯爵のことを……実際のところ、本音で言うと、マジでどう思う?』

『強くて信念がある貴族』

『……そう』

『――けど』

『けど?』

『あそこまで強い信念は、いつか身を亡ぼす……と思う』

『……んー……まあ、うん……そうだね』

『ただ……』

『ん? ただ?』

『俺も、できれば、ああいう絶対の信念を持った貴族になりたい』


 そのときのミケの目は、『ここではないどこか遠く』を見ているような気がした。


『ぇえ……ええ……まじぃ? ああいうタイプの人間がいるのも最悪いいと思うけど、ああなりたいと思うのは、また違うんじゃない? それはダメなんじゃない?』


 この時、17番は、ミケに対し本格的に『……こいつ危ういな』という感情を抱いた。



残りは午後に投稿します(*´▽`*)

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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
無駄に自信があるから誤認する人が出てきて取り巻きが出来たりするんだよね コレは伝染する 彼らは 「ゼンドウ。他人に完璧を求めてる割には、お前は平気で悪事をするじゃん。 自分の時はツベコベ正当性を主張し…
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