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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

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74話 蛇の慈悲。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版34話配信中!

下のリンクから、直接34話をダウンロードできるページに飛べるようにしてあります。

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の2話目!


 74話 蛇の慈悲。


(逆に、ここまでは、よく、ほとんどミスをしなかったと、自分をほめてあげたいレベルだよ)


「世界の命運がかかっている場面で、たかが100個を暗記するぐらいが出来ないって……どういう脳みそしてんだよ。低偏差値高校の中間テストだって、英単語100個ぐらいは暗記するだろ」


(100点取るつもりなら、そのぐらい覚えるかもね……でも、赤点回避が目的なら、せいぜい20~30個だと思う)


「……17番、お前、まさか、わざと魂魄交換の聖水を、アバターラに回収させたんじゃないだろうな? 俺に飲ませるために」


(体がない今の状態のボクが、どうやったら君に聖水を飲ませられるのか、方法があるなら教えてくれよ。『ボクが主人格になったら、ゼンドートに殺されておしまい』だから、『実行する気はない』けど、その手品の種が実に興味深いから、ぜひ教えてもらいたい」


「はぁぁああ……」


 と、クソデカいタメ息をついてから、

 センはダンジョンを後にした。


 ★


 《雅暦がれき1001年7月22日深夜》


 『存在値5000を超えている魔王』をほぼワンパンでブチ殺し、

 『15個目(セン単体で集めた数。最初の1個+14個。今夜の成果は副人格排出薬とパーツ14個)』の『毘沙門天パーツ』を手に入れた直後のこと。


 まだ、『完全な限界』ではなかったし、

 『はやく、全てのパーツを集めて毘沙門天を完成させたい』

 ――という気持ちもあったが、

 『ここらでいったん、超回復をいれておきたい』とも考えたセンは、

 悩んだすえに、

 ダンジョン最終フロアの中央で、

 アスクレピオスの杖を静かに床へ立て、

 ソっと座禅を組む。

 ――そして、


「……蛇の慈悲……」


 宣言した直後、

 足元から蛇のような光の曲線が広がり、螺旋を描いてセンの全身を包み込む。

 それは単なる治癒魔法ではなく、肉体の根幹から作り替える『成長の催促状』だった。


 ここから9分間、センは動けないが、そのかわり、肉体が急速に回復していく。


 まず、骨髄が爆発的に赤血球と白血球を生成し、

 血液が通常の十倍の速度で全身を巡る。

 毛細血管は微細な筋断裂に合わせて瞬時に拡張し、

 酸素と栄養素を細胞核へ直接押し込む。

 ミトコンドリアはATP合成を限界以上に加速し、

 『通常なら48時間かかる筋タンパク質合成サイクル』が、数十秒単位に短縮される。


 さらに、『超回復』特有のフィードバック現象が発生する。

 破壊と再生が、何度も何度も繰り返され、

 そのたびに筋繊維は密度を増し、

 骨格は衝撃に耐えるために再設計される。



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
アスクレピオスの杖って睡眠不足とかの問題も解決してくれそうですね。ぶっ通しで活動していると真っ先に睡眠問題が待っていますが、そこら辺も解決できるのは優秀。
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