表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5753/5942

59話 ボクはボクに失望しかしていない。


 59話 ボクはボクに失望しかしていない。


 疲労はしている。

 記憶はともかく、17番がタイムリープを繰り返したのは紛れもなく事実。

 だから、魂魄に、疲れはたまっている。

 けど……


(多分だけど、そういう『タイムリープによる重荷』とかも、全部、センエースが『経験値と一緒に背負ってくれた』んじゃないかと思う)


 その推測通り。

 17番がタイムリープによって積み重ねた疲労も孤独も苦痛も絶望も、

 その大半は、実のところ、センエースが引き継いでいる。

 100%全部ではないが、99,999999999999999%以上は、センエースが背負っている。

 経験値と同じで、センエースや17番の意思どうこうは関係なく、そういう風になっているのだ。


(センエースなら、タイムリープで積み重ねた絶望を背負いながら闘うことも……まあ出来るだろ。センエースに出来ないことは、たぶんない)


 センエースは別格。

 どんなアホでも流石に分かる。


(ボクはボクに失望しかしていない。……ボクは、『猿の17番』に一ミリも期待していない。……なんだったら、『月光寺時一』の時から…………『最初』から、ずっとそうだった気がする。ボクはボクを信じたことなんてない。だって、コレ、ゴミだもん……バカでグズでノロマで運動神経も微妙なカスだもん)


 心が止まらない。

 理性が息をしていない。


(生きることに意味なんてない。もしかしたら、センエースにはあるかもしれないが、ボクにはない。ボクだけじゃない。大半の人間にとって、命は、誰かの付属品……付属品ならまだいい。大半はただの養分。学生の時は、クラスカースト上位の養分。社会に出たら社長の養分。ジジイになったら政治家の養分。誰かの家畜として食い尽くされて終わる。それが人生。そして死んだら無。無、無。)


 ……あまりにも深くマイナス面に落ちてしまったことで、

 寂しさが暴走してしまう。

 だから、つい、


(センエース)


(あん? なんだ?)


 ――『3番&99番のチーム』をダンジョンに派遣してから、

 自分も別のダンジョンに向かおうとしているセンに、


(9番が……心配しているかもしれない。……全然、家に帰っていないから。だから……あの子に、一度、ボクの顔を見せてやってほしい)


(アホか。そんな暇はない。俺は9番なんかどうでもいい)


(……じゃあ二度と手を貸さない)


(そもそも、この先で、お前の助けなんかいらん。器になってくれたことと、タイムリープでゼンドートに関する情報収集をしてくれたことには感謝しているが、そのかわり、俺は、お前のかわりにゼンドートを始末する。それでチャラだ。貸し借りはない)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ