表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神K章 センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5751/5942

57話 センエースなんて、ただ天才だっただけ!


 57話 センエースなんて、ただ天才だっただけ!


 『有能な連中に頼りにされた』のも、

 『9番に慕われた』のも、

 ……もとをたどれば、全部、結局、センエースの力なのに……


 エグゾギアがなければ、17番は、何もできない。

 エグゾギアを鍛えるための経験値を多く獲得できるのはセンエースの特異体質のおかげ。

 そもそも、センエースの『魔王召喚』の力がなければ、エグゾギアをゲットできない。


 センエースがいなければ、17番なんて、どこからどう見ても、ただのゴミ。


(ボクなんかいらない。……センエースさえいれば、それでいい。……ボクは、ただの入れ物。『霊体になっていたセン』を収めるための器……それ以上でも、それ以下でもない……)


 自分が無能だからこうなっているとはいえ、

 誰からも必要とされなくなった現状に対し、

 『燃えるような心の痛み』と、『センに対する確かな嫉妬』を抱く。


(みっともない。ばかばかしい)


 そう思うのだけれど、

 でも、感情は理性じゃ止められない。


 比較的強めの自制心で、どうにか、自分の黒い炎を抑えつけようとするのだけれど、

 でも、


(センエース……きみなんか、結局、『圧倒的な武の才能』があるだけだろ。産まれついての絶対的なカリスマがあった……それだけだろ。努力が出来るのだって才能だ。……全部、ただの生まれつきじゃないか。ただそれだけなのに、なんで、ボクは何もなくて……君は全部をもっているんだ……君とボクの差なんて、生まれつきのギフト以外、何もないだろ)


 あふれ出てくる。

 センエースに対する感情。

 『みっともないから、心の中だけとはいえ、ダサいことを叫ぶのはやめろ』と、

 理性的な17番が叫ぶが、

 本能的な17番が、ずっと、


(ここまで頑張ってきたのはボクだ! 何度も、何度も、タイムリープをして! 何度も血反吐を吐いて、苦しんで、あがいて、もがいて……必死になって闘い続けてきたのは、このボクだ! なのに、なんで、全部、センエースがもっていくんだよ! 苦しい部分はボクで、おいしい所はセンエースって……そんなの、流石にあんまりだろ!)


 わかっている。

 知っている。

 ゼンドートに勝てなかったから。

 だから、センエースに頼った。

 自分が強ければ、センエースに任せる必要はなかった。

 知っている。

 そんなことは全部完璧に。

 けど!


 知っているから何だってんだ!!!


(主人公はセンエース。ボクは、何者でもない……ただのノイズ……)


 バッドに入ると、とことん落ちていく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
まぁ11億話行ってるし1週1100話位だとして100万回くらいは頑張ったんじゃないでしょうか うーん 頑張ったで賞! 次は常時デバフを何かしら背負いながらやると高得点を狙えると思います(キチガイ)
そんな彼は地獄のようなループ中です(笑)
17番のループ回数は精神力的に多分多くて数百回、千は行かない位だと勝手に予想してるが、十日を数百回程度、おおよそ10〜20年程のループ期間だろう。センエースと比較すると朝のモーニングコーヒーを飲むまで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ