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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神J章 善と道徳。

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17話 ボクは詳しいんだ。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版33話配信中!

下のリンクから、直接33話をダウンロードできるページに飛べるようにしてあります。

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の1話目!!!

ちょっとでも楽しんでもらえたら幸いです(*´▽`*)


 17話 ボクは詳しいんだ。


「17番、お前だって伯爵に褒めてもらえていたじゃないか。貴族が、奴隷を……俺らはもう奴隷じゃないが、『奴隷と認識している相手を、貴族が褒める』なんて、あんまりないことだぞ」


「青いな、ミケ。『分かりやすい奇行を繰り返すピエロ』よりも、『一見するとまともに見えるファンタジスタ』の方が、よっぽどヤバい。ボクは詳しいんだ」


「お前の『知ったか』には付き合ってられねぇ」


 人が親切に忠告してやっているのに……

 この野郎……


「てかさ、ミケさんや……君、今、存在値43?」


「ああ」


「試験の時は20ぐらいだったよね? なんで、数日で倍になってんの?」


「成長期だからな」


「それで済む成長速度じゃないと思うんだけど……」



 ★



 午前中は、いつも通り、普通に基礎トレを繰り返した。

 初日はまったくついていけなかったけど、今では、


「はぁ、はぁ、はぁ……15本……よし……半分……」


 準備運動の『200メートルダッシュ』×30本。

 初日は5本しか走れなかったが、

 今では、


「ぶはぁ……はぁ、はぁ……も、もう、無理……っ」


 25本目まではなんとかついていけるようになった。

 この短期間で、ボクの心肺機能は、単純計算で5倍に上がった。

 もともとが低すぎたというのは事実だけど、5本が限界だったのが25本まで成長したのも事実。


 その後の基礎訓練でも、初日の3倍~5倍ぐらいはこなせるようになった。

 この調子なら、あと数日で、『メニューをこなす』ぐらいはできるようになるかも。


 ★


 昼休みに入ったところで、

 ゼンドート伯爵から、『面談がしたい』と、寮の貴賓室に呼び出された。


 基礎トレでクタクタなので休みたかったが、

 ゼンドート伯爵の命令は無視できない。

 下手な対応をしたら、どんな嫌がらせをされるか分からないからね。


 しかし、何の用だろうか。

 もしかして、秘密裏に処刑されるのだろうか。

 『魔王に対して特効の力を持つのは私だけでいい』

 ……とか、あの人なら言いかねない。


 ――ノックをして、貴賓室のドアを開けると、

 ソファーに座っているゼンドート伯爵は、微動だにせず、深淵を覗き見るような目で、こちらを見ていた。

 一秒、二秒、三秒……ややあってから、静かに口を開いた。


「座りなさい」


 落ち着いた声で、正面のソファーに腰かけるよう命じてきた。


「すいません……失礼します」


 なにが怒りのトリガーになるか分からないので、

 ボクは、慎重に、色々と警戒しつつ、ゆっくりと腰をおろした。


「……」


「……」


 沈黙の時間が流れる。

 え、なに、この時間?


 なんか言ってほしいんだけど……

 それとも、ボクから切り出さないといけない感じ?


 などと、思っていると、ゼンドート伯爵が、

 その重たい口を開いて、



「今から君には死んでもらう」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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