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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神I章 さいごのまおうのせかい。

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169話 俺は弟子を取らない。


 169話 俺は弟子を取らない。


(そんなに、バッサリ切り捨てられると思わなかったな……普通、師匠ポジの人が、弟子から、『自分もできるかな?』みたいなことを言われた時は、仮に無理だと思っていたとしても、『いい感じの事』を言ってごまかすものじゃないの?)


(俺は、お前の師匠じゃねぇ)


(いや、そこは別に厳格にいかなくてもさぁ……きみは、状況的に、ボクが頼りにしている心のアニキみたいなもんじゃん。正式に弟子入りしたわけじゃないにしても、それに近いポジションってことでもいいんじゃないの?)


(俺は弟子をとらない主義だ。俺は常に、自分自身に不足を感じるタイプの神。ゆえに、誰かを育てているヒマはない。あと、対人関係が苦手だし嫌いだから、弟子はとらねぇ。もし、弟子になりたいってやつが出てきても、かぐや姫ばりの、かなり無茶な注文をつけて追い返す。そうだな……例えば……『今の名前を棄てて、今後一生、【平熱マン】と名乗るなら弟子にしてやる』みたいな感じでな)


(かぐや姫も裸足で逃げだす勢いの無茶なオーダーだね……)


 と、タメ息をついてから、


(マジで、ボクって、どんなに頑張っても、アバターラみたいには戦えない感じ?)


(普通に頑張るだけじゃ無理。200億年ぐらい頑張る気があるなら、まあ不可能じゃないが)


(君の口から飛び出す数字は、いつだって、小学生の冗談みたいな値だなぁ……)


(鈍足の亀が、休まないウサギと張り合うためには、小学生の冗談よりエグい努力を積まないといけない。その道のりはイバラで出来た男坂。裸足はだしで駆け上がる覚悟がお前にあるか?)


(……)


 ボクが、言葉に詰まったところで、

 アバターラが、


「はぁ……はぁ……ラストローズさんよぉ、どうやら、ずいぶんと疲れているみたいだな。情け……ないぜ……はぁ、はぁ……ゲッホッ……ぉえっ」


「肩で息をしながら、よく、そんなことが言えるな。完全に、こっちのセリフなのだが?」


「はぁ、はぁ……可哀そうだから、今日のところは……はぁ、はぁ……この辺で勘弁……してやる」


「逃がすワケがないだろう。このまま殺し切ってやる」



「…………ゼラビロス……あとは頼んだ……」



 そう言った直後、

 アバターラの目の前に、魔王ゼラビロスが出現する。


 その瞬間、空気が変わった。

 まるで重力が増したような圧力に、ボクの背筋がゾクリとする。

 鼓膜がキィンと軋み、空気が揺れる。

 ――音が歪む。

 世界そのものが怯えているみたい。



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