表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神I章 さいごのまおうのせかい。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5638/5942

145話 就職活動。

本日の2話目です。


 145話 就職活動。


「採用試験は今日の午後だから、そのまま指定の場所に向かってくれ」


「テンポいいっすね。尺の足りないアニメみたい」


「は?」


「聞き流してください。ちなみに、仕事内容は?」


「内容は公になっていない」


「えぇ……それ、なんかちょっと怖いっすね。もしかして、反社の仕事じゃ……」


「いや、公務案件だ。責任者はラストローズ辺境伯閣下。……詳しくは知らないが、発注書を見る限り、限りなく『真っ当』だと思ってもらって構わない」


「……ラストローズ辺境伯が募集をかけている仕事……っすか……ほう……」


 となると、魔王関係……かな?

 などと推測しつつ、ボクは、担当者から言われた場所へと向かった。



 ★



 指定された場所は『闘技場』だった。

 今日は、どの大会も開かれていないはず。

 ……だから、かな。

 ここは広いし、体力テストとかをするにもうってつけ。

 控室やVIPルームを使えば、ペーパーテストとかもできるし……


 なんて思いながら、中に入る。

 見慣れた闘技場の空気。

 砂の匂いが鼻に刺さって、石壁に跳ね返る声が全体に響く。


 ここには、ボクと同じ『受験生』と思われる人たちが100人ぐらい集まっていた。

 みな、屈強な肉体をしている。


 ボクみたいな弱そうなやつはそんなにいない。

 ゼロじゃないけどね。

 割合としては100人中5人ぐらい。


 100人前後の受験生の中には、見知った顔もちらほらいた。

 『闘技場で戦ったことがある人』とか、『ポルのオッサンの知り合い』とか。


 ――と、そこで、


「よう、猿の17番。お前もきていたのか」


 話しかけてきたのは、ボクと同期(同い年)で、この闘技場で何度も戦ったことがある『猿の20番』だった。

 ひ弱な召喚士のボクとは違い、20番は、武道家タイプでタフな野郎。


「17番よぉ……お前じゃ採用試験に受からないだろ。今回の募集は、たぶん、力仕事だぜ。見てみろよ、まわりを。みんな、前衛タイプだ。力仕事を担える人材が集まっている感じだな」


「……ボクみたいな後衛職っぽい人も、5人ぐらいいるけど? ほら、あっちの人とか、あっちの女子とか」


 目につく範囲にいる『相対的ヒョロガリ』を指さしながらそう言うと、


「あの人らは、回避タンクとか暗殺とかの『軽業』を担当しているから『細身』ってだけで、一応、みんな前衛職だぞ」


「え、そうなの?」


「この中で、ゴリゴリの後衛職はお前だけ」


「……マジかよ」


「特に、お前がユビさした、あの女……『黒猫の99番』は、裏社会ではかなり有名なアサシンだぞ。確か、存在値70ぐらいあるって噂だ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ