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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神I章 さいごのまおうのせかい。

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63話 絶望を殺す時の、最低限の心構え。


 63話 絶望を殺す時の、最低限の心構え。


(これ以上、イライラして血圧を上げたくないから)


 というモンジンのセリフに、ボクは、


「幽霊だから血圧とかもないはずなのに……実際、いつも、カリカリして、血圧が高い印象だよね。電車の中で暴れる不審者みたいで、痛々しい」


(俺が痛々しいという根拠を言えぇ!! お前は頭が悪い! 本当だからだ!)


「絶対、日本人だよなぁ……それも、だいぶ陰キャ寄りで、厨二で、友達が一人か二人しかいない感じの……」


 などとブツブツ言いながら、

 ボクは、自分の判断で、階段を下りて、6階へと進む。


 6階に降りて、広いフロアに出たところで、

 背後からガシャンと大きな音がした。


 慌てて振り返ってみると、階段が消えて壁になっていた。


「うわぁ……うざぁ……」


 ただの本音をつぶやいて天をあおぐ僕。

 そんなボクに、モンジンが、


(経験上、何かしらのワナがくるであろうことは予測ができていたし、時間的な意味での対策もしてきただろう。凛としろ。前を向け。『すべては想定の範囲内』と叫びながらニヤリと笑え。それが、絶望を殺す時の、最低限の心構えだ)


「言うことが、全部、厨二病なんだよなぁ……」


 閉鎖された空間は、体育館ぐらいのかなり広いサイズ。

 ダンジョン内部って、このサイズのフロアが多い気がする……

 コピペして作ったんだろうか……


 などと思っていると、目の前に、同じ形状のモンスターが5体召喚された。 


「状況的には前と同じだね……モンスターの種類は違うけど。……初めて見るタイプだ。今まで、一度も出てきてないよね、あれ」


 フードみたいななのをかぶった……キモい精霊みたいなモンスター。


(ファイズマリードが5体か……殺意がハンパじゃないラインナップだな)


「どういうモンスター?」


(その、神眼モノクルは飾りか?)


「ステータスは見えるけど、それだけじゃ分からないこともあるでしょ。あのファイズマリード……他の最上級と比べて、ものすごい、HPが少ない……ってことは分かるけど……あれ、なんで?」


(ファイズは精霊種だからな。精霊種は、大量の上位魔法を習得している個体が多くて、だいぶやっかい。HPが極端に低いのが弱点で、完璧に対策していれば余裕で倒せるんだが、耐性値がエグい種族だから、特効魔法とかアイテムとかがないと、完封される可能性があるモンスター)


「メタスラみたいな感じか……ボク、対策とかまったくしてないけど、勝てるの?」


「パリピーニャがいれば余裕。火力でゴリ押せる。ファイズマリード5体とか、『普通なら、震えあがるパーティ』だが、さすがに、魔王の敵じゃない)



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