表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神I章 さいごのまおうのせかい。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5547/6044

55話 ラストローズ辺境伯視点。


 55話 ラストローズ辺境伯視点。


 あれ以来、特に目立った事件はない。

 結局、魔王が出現したという報告もゼロ。

 明確に『魔王を目撃した』と言っているのは、いまだポルだけ。

 他には一人も、『都市内部で魔王を見た者』は現れていない。


 ポルの奴隷である『猿の17番』も、比較的怪しいというだけで、彼が魔王使いであるという決定的な証拠のようなものはない。


 『魔王組の植物人間化異常事件』に関しても、

 『魔王がやった』と断定できるレベルのものではない。

 少なくとも、証拠のようなものは何も見つかっていない。

 散々調べたが、現時点では、結局、目撃証言なども一切なし。


 カルシーン伯爵の魔法でも治らない状態異常なので、人間がやったとは思えない。

 『魔王がやった』と仮定すればシックリくるのは事実だが……しかし、セミディアベル公爵がおっしゃったように、『特殊な感染症』の可能性も捨てきれないのが現状。


 今も配下に調査を続けさせているが……今後、この捜査が進展するようには思えない。


 ……ちなみに、現時点で最も怪しい容疑者『猿の17番』の動向は、配下の『しのび』に、シッカリと、調べさせている。


 私のシノビ……『蝙蝠こうもりの7番』は、非常に優秀な女性。

 私は、彼女を全面的に信頼している。


「……17番の調査、ご苦労様。……で? 何か怪しいところは見つかったか?」


 定例の調査報告に来た彼女にそう尋ねるが、


「いえ、特に何も」


 彼女は、首を軽く横に振ってから、『猿の17番』の行動について、細かく報告してくれた。


「ほう……迷宮に挑戦……それで?」


「挑戦料の50万を支払ったようですが、結局、迷宮に挑戦することはなく、逃げ帰っておりました。正直、愚かしいとしか言いようがありません」


 話によると、蝙蝠の7番は、『猿の17番が、地下迷宮の入り口を監視している宿舎に入ったところ』までしか監視していない様子。

 まあ、それも当然の話。

 中に入ろうとすれば50万が必要だし、

 彼女一人だけで中に入れば普通に死んでしまう可能性もある。


 17番の監視に、そこまで命を張ることはない。


「50万を無駄にしたのは愚かだが……しかし、逆に賢いとも言える。ダンジョンは本当に危険な場所。無謀に挑戦しても死ぬだけだ」


 迷宮に挑んで一獲千金を狙う命知らずのバカはたまにいる。

 『迷宮をクリアすれば、とてつもない宝が手に入るらしい』というウワサばかりが一人歩きしているから。

 ……迷宮の本当の恐ろしさは中に入った者しか分からない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ