表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神I章 さいごのまおうのせかい。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5514/6052

22話 17番に『下地』がないと、身動きのしようがないから。


 22話 17番に『下地』がないと、身動きのしようがないから。


 ……アッサリと帰ってくれた『アネゴ』……

 『針土竜の3番』の背中が見えなくなったところで、

 それまで黙っていた9番が、ボクに話しかけてくる。


「先輩……大丈夫……ですかね?」


「うまくごまかせたから、大丈夫だろう。昨日、ボクが、魔王組の事務所でやったことは、とても『ボクみたいなクソ奴隷』にできることじゃないから、本気でボクを怪しむことはないよ。……たぶん、きっと、おそらく」


 ちなみに、ボクは、9番に、『詳細』は一切話していない。

 今回の件だけじゃなく、今後もずっと、『魔王関連のアレコレ』を9番に教える気はない。


 9番は、何も知らない。

 単なる、ボクの知り合い。

 同じ職場で働いている、ただの同僚。

 ……それでいい。



 ★



 その日の夜、

 9番が寝付いてから、

 ボクはいつものように残業を開始する。


 今日から本格的に、魔王を使って成り上がっていく。

 やりたいことはたくさんある。

 その中でも、最優先で選択すべき道は――


 ――みたいな感じで『ワクワクな皮算用』をしていると、

 そこで、モンジンが、話しかけてきた。


(17番……しばらく、俺は何も言わない。お前の好きにさせてやる。……お前に『下地』がないと、身動きのしようがないからな)


「下地……」


(最終的に、お前には、『俺がなくした全てを取り戻すための協力』をしてもらうが……今のお前の状況で、それをしようとしても、何もできないだろうから、いったん、お前には身分なり、力なり、金なり、人脈なり、家なり……『この都市内部で動きやすくするための下地』を作ってもらう)


「ボクの出世は、君にとっても都合がいいこと……というか、必須事項って感じか」


(そうだ。『奴隷』と『公爵』じゃあ、使える金・動かせる人員・行使できる権力・その他もろもろ、あらゆる点で桁違い。だから、俺は、『お前が出世するための協力』を惜しまない。俺自身のためにも、全力でお前のサポートをしてやる。よって、これまで通り、今後も、ずっと、お前が望む通りに魔王を召喚してやる。ありがてぇだろ)


「正直、めちゃくちゃありがたいね」


(そのかわり、『下地』を手に入れたら、絶対に、俺に協力しろよ。約束を破ったら、マジで殺すからな)


「わかっているよ」


 何もできない火の玉の状態で、どうやってボクを殺すのか分からないけど……だからって無為に裏切る気はない。

 協力してもらった分のお返しはさせてもらうつもりだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ