79話 蝉原の宝物。
漫画30話ですが、昨日、私のミスで、DLできない状態でした。
本当に申し訳ありません。
現在は、DLできるようにしてありますので、
もし、まだご覧になられていないのであれば、
見てもらえたら幸いです<m(__)m>
79話 蝉原の宝物。
「君を殺すために積んだ、銀の鍵による永い旅路が、俺を開いた。原初魔カードを使ってしまったから、ちょっと反則気味ではあるけれど……俺自身に本物の積み重ねがなかったら、どんなアイテムを使おうと、この覚醒は果たせない」
『はぁ、はぁ』と荒く息をしながら、心の中で、
(嬉しい……嬉しい……俺はついに……『自力』で……センくんを超えた。……原初魔カードに、俺を覚醒させる効果なんかない……これは……俺の力……俺の宝物……)
これまでは、ずっと、センエースが牽引役だった。
最初に最高位の変身技に覚醒するのはセンエースの仕事。
ほかのメンツは、センがこじ開けた扉を素通りしていっただけ。
だが、今回の牽引役は蝉原。
とてつもない偉業を成し遂げた。
「絶望に次ぐ絶望。どうあがいても超えられない高い壁。……それでも挑み続けた拙い底意地が……俺を、ここまで連れてきた。こんなに高いところまで来られるとは思っていなかった。正直、まだまだ積み重ねないと届かないと思っていた。原初魔カードを使っても届かないんじゃないかと不安だった。けど、君への畏れと憧れと愛情と欲望が……俺の壁を壊してくれた」
そんな風に、『嘘』を交えつつも、自分の本気の想いと軌跡の本音を誇るセミガニャルに、
センキーは、
「てめぇの輝き……震えるほど眩しいぜ。認めるよ、蝉原、お前がナンバーワンだ。ボクと契約して、世界を統べる本物の王になってよ。……で、トウシ、お前は宰相な。二人で理想の世界を創り上げてくれ」
「しつこいね、君も」
「しつこさで言えば、俺の右に出る者は、あんまりいないぜ。探せばいるだろうけどな」
「いないよ。君より諦めの悪い者なんて、この世にもあの世にも、空想上にも、一人として、存在しえない。君がナンバーワンだ」
「いやいや、お前がナンバーワンだ」
「いやいや――」
と、無駄の極みともいうべき、空虚な譲り合いを経て、
センは、ダルそうに、一呼吸いれると、
「……それはそうと、最終固有3はともかくとして……『龍神化』ってなんなんだよ。ショデヒが使った時から思っていたが……マジでそろそろ教えてほしいぜ。『戦闘力を底上げするタイプの神化サポートオプション』なんだとは思うが……」
「そこまでわかっていれば十分だよ。それ以上の理解は意味を伴わない」
「意味があるかどうかを決めるのはお前じゃねぇ。俺でもねぇ。だったら誰なんだって詰問はするなよ。答えなんか知らん。データなんかねぇよ」
そう言いながら、センキーは丁寧に武を構えて、
「それじゃあ、まあ、最終決戦と行こうか……俺とお前、どっちが最強か決めよう。……言っておくが、最終固有龍3になったからって調子に乗るなよ。俺は俺より強い程度の雑魚に負けねぇ」




