76話 魔法の記憶。
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それを記念しての一日10話投稿!!
本日の8話目。
76話 魔法の記憶。
(センくんのコアにしがみついて離さない……そして、センくん自身も、輝木を抱きしめて離さない……どうしたら……)
と、心底から絶望していると、
そこで、泣きっ面にハチ。
合体戦士センキーの『メイン意識』が、センエースからトウシに切り替わり、
「よっしゃぁああああ! アイテムショップの裏コード、ついに解析完了!! 」
その様を見て、セミガニャルは、
(終わった……詰みだ)
打ち切りが決まった漫画家みたいな、悲壮感溢れる顔で、天を仰ぎ、タメ息をつき、
「はは……まあ……そうなることは、最初からわかっていたから、別にいいけどね。本当はよくないけど、君に自重を強いるのは無理だしね……はぁ……」
蝉原がため息をついている間に、
トウシはサクサクと手続きを進めていき、
ほぼ秒で、
「センエースが貯めた100極ポイントを使い……魔法の記憶を購入する」
奪い返していく……
魔法の記憶。
つまりは……
センエースの記憶。
100極ポイントで購入したと同時、
センの脳内で、
ギガガガガニャニャニャアアア!!
と、奇怪な音が響き渡り、
風呂場に水をためるような勢いと速度で、
『封じられていた記憶』が蘇ってくる。
そこで、トウシは、空気を読んで、メイン意識をセンエースに変換する。
メイン意識がセンエースになったセンキーは、グワっと天をあおぎ、
「お、お、おぉおおおっ!」
バチバチと脳内で火花が弾ける。
必死になって積み重ねてきた全てを取り戻していく。
『魔法の記憶』に閉じ込められていたのは、『想い出』だけじゃない。
力は記憶に結びついていた。
センエースの全てが沸騰する。
今回のショデヒ騒動で手に入れた力の上に、
本来の力がのっかっていく。
ここで得た力と本来の力が重なり合い……シナジーを構築しつつ、みなぎっていく。
「ぶっはぁああああああああああああっっ!!」
深い水の底から浮き上がってきたみたいに、
センキーは大きく息を吸って、
「ようやく、取り戻したぜ……俺の全部……」
強い解放感と共に、センは何度か深呼吸をして、
「しかし、俺は、いったい、何度記憶と力を没収されたら気がすむんだ……勘弁してほしいぜ」
自分の境遇に呆れたのちに、センは気づく。
「ん……んー……おお……なんか、ショデヒからタイムクラッシュをくらう前よりも……だいぶ強くなっている気がするな……大きく……膨らんでいる感じがする……」
自分の両手をグーパーしながら、明らかに膨張している自分の存在値に驚いていると、
センキーの中で共存している『トウシの意識』が、センに、
(……『死ぬ気で培った力を、理不尽に奪われたが、面倒な処理を経て取り戻す』という道程が、おどれの中で、自動的に、高次の『アリア・ギアス』として昇華された)




