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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神H章 200年。

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75話 舞い散る閃光の『負の部分』を煮詰めた覚醒。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版30話配信中!

『さいごのまおうのせかい』の投稿記念として、今回は無料配信中!

(※下のリンクから、直接30話をダウンロードできるページに飛べるようにしてあります)

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の7話目。


 75話 舞い散る閃光の『負の部分』を煮詰めた覚醒。


「CPUとしてのスペックだけを残したソウルレリーフになってもらう。ようするには……死んでもらう」


「おい、蝉原ぁ! やめろぉお!」


 瞬間湯沸かし器的に秒でブチ切れたセンキー。


 セミガニャルとの距離を一瞬でつめて、


「閃拳!!!」


 本気の拳をぶちこんでいく。

 『センキーとの闘い』だけに没頭させようと、心を込めてぶん殴る。


 そんなセンキーの一撃を、豊潤なワインでも味わうように、楽しんでから、

 セミガニャルは、


「もう、終わったよ……センくん。俺が取り込んだ田中たちは、漏れなく全員殺した。今、俺の中でCPUとして稼働しているのは……意志を排除したソウルレリーフだ」


「……」


「気にすることはないだろう? 君が言う通り、今、俺が殺した田中たちは、君にとって、『嫌いな知人の親戚』でしかない。救えなかったからといって、気に病むことなんて一つもないよ」


「気にしてなんかねぇよ」


「そうかい? その割に、顔が怖いけれど?」


「腹が立っているからな」


「気にしていないんじゃないのかい?」


「トウシの親戚が死んだことはどうでもいい……俺が、今、腹をたてている理由は」


「理由は?」


「…………………………とくにねぇよ」


 そう言ってから、

 センキーは、グっと奥歯をかみしめた。

 深部で膨らむ黒い感情が轟々と燃えていく。


 その黒い感情が、龍のように、蛇のように、センエースの全部を包み込んだ……

 ……結果、



「――真醒・殺戮運命神化 破道混沌/黒蛇邪気眼――」



 センキーの中で、一つの覚醒が起こる。

 深い怒りの感情だけをトリガーとして、

 膨大に膨れ上がる力は、あまりにも禍々しい。


 その歪な力の波動を前にして、

 セミガニャルは、額に汗を浮かばせて、


「凄まじい力。舞い散る閃光の『負の部分』を煮詰めた覚醒。……こわいねぇ……逃げ出したいよ」


「蝉原……お前、さっきから、ずっと、こそこそ、俺から、『輝木の翼』を回収しようとしているな」


「……」


「バレないように、色々と目くらましやフェイクを交えつつ……ご苦労さん」


「めちゃくちゃ慎重にやっていたのに……よくわかったね」


「俺、今、感度ビンビンなんだよね」


「ふふ、そうかい」


 力なく微笑んでから、


「バレるわけがないと思っていたから、今の俺は、普通に、青ざめているよ。泣きそうだ」


「ずっと裏で、サンスクリットアライブをフル稼働させていたようだが……届かないぞ。もう、お前の悪意では俺の怒りを超えられない」


「超えられると思ったことなんかないけどね」


 そう言いながら、セミガニャルは、心の中で、舌打ちしつつ、


(俺のセン君に対する愛情が、『輝木の愛情』に負けているとは一ミリも思わない。けど……コレを奪い取るのは、どう考えても無理だな。輝木のやつ……センくんのコアにしがみついて離さない……そして、センくん自身も、輝木を抱きしめて離さない……どうしたら……)


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
ソウルレリーフの作成現場ってこんな感じなのか だとしたら毘沙門天の剣翼のビシャもソウルレリーフっぽい感じなのかな?
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