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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神H章 200年。

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55話 殴り合っていると……どんどん湧いて出てくる。不思議なもんだ……理解できない……ずっと、私は、『私の中に残っているもの』の重さが理解できない。


 55話 殴り合っていると……どんどん湧いて出てくる。不思議なもんだ……理解できない……ずっと、私は、『私の中に残っているもの』の重さが理解できない。


 『黙れ、小僧』と、瀟洒なファントムで返していくセン。別に、トリデはファントムトークを使ったわけではないし、センも、その辺の機微は分かっているのだが、しかし、そんなことは関係ない。いけそうなタイミングを見つけたら、空気を読まずにぶちかますのがファントムトーカーの流儀。


 ちなみに、今の『黙れ小僧』という、だいぶモノノケな返答、

 一見、茶化しているようにしか思えないが、

 センエースなりに、本気の返答だったりする。


「センエース……私は、お前の『想い』を理解したい」


 ちなみに、センも、トリデのゲンコツを顔面に何度も受け止めているので、

 だいぶグチャグチャになっている。

 グチャグチャ度合で言うと、

 トリデが90なのに対して、センは50ぐらいと言った感じ。


 センは、ゴキゴキっと首を鳴らしてから、


「メンヘラはそうとうなもんだが、パンチには重さが足りないようだな」


 と、本気のファントムで煽っていく。


 核心をつこうと必死なトリデと、

 それを、ユラユラと柳のようにかわしていくセンエース。


 そんな、オンボロな時間を積み重ねてきた。

 殴って、殴られて、

 無意味なようで意味しかない言葉を交わし合って、

 スカしあって、ゆずりあって、頑なさをむき出しにして、


 そうやって出来上がった、ズタボロの砂の山を眺めながら、

 センは何度も溜息をついている。


 トリデの『イカついメンヘラ』との向き合い方に悩んでいるみたい。

 トリデは、ずっと、輝木に執着している。

 より正確に言えば、『輝木の中のフラグメント』に執着している。

 ――輝木は、薬宮シリーズのフラグメントを持っている。

 つまり、トリデが執着しているのは薬宮トコという女。

 それ以外はどうでもいいという気迫すら感じる。

 だが、同時に、なんの感情も抱いていないような……心を失っているような、そんな感覚も覚える。


「トリデ……そろそろ抵抗をやめていいぞ。お前と殴り合うのも、いい加減、ウンザリしてきた。普通に次の一手で死んでくれ」


「いや……もう少し頑張ってみる。私の中に……まだ、言いたいことが残っていた。殴り合っていると……どんどん湧いて出てくる。不思議なもんだ……理解できない……ずっと、私は、『私の中に残っているもの』の重さが理解できない……」


 また暴力をかわしあう。

 ズシンと、深く、重く。

 だんだん、トリデの拳の質量が増しているような気がした。


 センはむせかえる。

 扁桃炎みたいな観念だけで一杯になっていく。

 約束神化と、殺戮神化。

 その二つの意味が分かった気になる。

 あくまでも、そんな気がしただけ。

 実際のところは、何もわかっちゃいない。


「トリデ、もういいって。終わろう。なんだか、とっても眠いんだ!」


「センエース……お前は、輝木をどう思っている?」


「しつけぇ……お前、なんだかんだ、ずっと、それしか言ってねぇな……いい加減、マジで、ウザいんだよぉおお!!」


ゴールデンウイークイベントの新作『さいごのまおうのせかい』ですが、

『5月1日の午後17:30』ぐらいから、

なろう、カクヨム両方で、投稿を開始しようと思っております。

あくまでも予定ですが、そのつもりで動いております。

だいぶ面白く仕上がったので、

もし、よろしければ読んでいただければと思っております!

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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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