表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神H章 200年。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5432/6052

39話 え、全部、夢? いや、まあ、『あんな状況、夢でしかありえないだろ』って言われたら、確かに、ぐうの音も出ないんだけど……


 39話 え、全部、夢? いや、まあ、『あんな状況、夢でしかありえないだろ』って言われたら、確かに、ぐうの音も出ないんだけど……


(メモリ増築は完璧……これで、蝉原の記憶だけやなく、ワシとセンエースの記憶も、過去へと引き継がれる! 次のターンで蝉原を処理できんかったら終わり! さあ、あとは任せたぞ、過去のワシとセンエース!! 確実に蝉原を殺してく――あっ、やばっ、メモリの増築に夢中になりすぎて、まだ、センにタイムリープの説明をしてな――)


 どんな天才でも、盛大な『ポン』をぶちかましてしまうことはある。

 天才だから完璧なわけじゃない。

 アインシュタインは超浮気性で自分の家の電話番号を知らなかった。

 それが人間。

 どこまでいっても、悲しい生物――






 ★






「――――――――――――――――――――――――――ん……んん……」


 目を覚ましたセンは、

 ムクリと、上半身を起こして、

 周囲を見渡す。


 ――そこは、見慣れた光景。

 起き慣れた、自分の部屋、自分のベッド。

 窓の外に広がる風景は、これまた見慣れた、『日本』の住宅街。


(……えぇ……なに? なんで? 今、俺……『終わった世界で、トウシと合体して、蝉原と殺し合っていた』はず……え、全部、夢? いや、まあ、『あんな状況、夢でしかありえないだろ』って言われたら、確かに、ぐうの音も出ないんだけど……)


 心の中でぶつぶつ言いながら、

 頭をぽりぽりとかきつつ、

 ベッドからおりて、

 軽く体操をしながら、


(え、マジで全部夢? 夢なのかなぁ……んー)


 そこで、センは、スマホの日付を確認してみた。

 すると、


(……一週間前……時間が戻っている……ショデソウのデスゲームに巻き込まれる前……マジかよ……なんでだ? ……本当に、あれは、全部夢だったのか?)


 と、悩んでいると、


 ……バチバチっと、空間に電気が走った。

 ドヨっと、一瞬で空気がよどみ、

 目の前に『次元の亀裂』が出来上がる。


(おいおいおい……)


 あまりにも脈絡がない、急な出来事の連続に、センがドン引きしていると、

 次元の亀裂の向こうから、



「……」



 ――声もなく現れたのは、

 『金のヴェールを纏ったような男』の異形。


 その見覚えのある怪物を見たセンは、


「こ……こんにちは……」


 と、軽くおののきながら、そう言いつつ、


(やっぱ夢じゃねぇ。それとも、予知夢だったのか?)


 そう言いながら、腹の底に気合を入れてみるものの、


(……オーラも魔力も出せない……毘沙門天も使えねぇ。……力を手に入れる前まで、時間が戻っているから……か?)


 今の自分に『力』がまったくないことを確認していく。


 現状、何が何だかサッパリ分からないが、

 『目の前にウムルDがいる』というのと、

 『デスゲームが始まる前まで時間が戻っているので、まったく力が使えなくなっている』という二点は把握した。


 おののいているセンの視線の先で、

 『金のヴェールを纏った異形』は、

 きょろきょろとあたりをうかがいながら、


「……ん? おかしいな。聞いていたタイミングと全く違うが……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ