37話 あのカスヤンキーは、いけすかないクソチンピラだが、しかし、この世界には、もう人間が3人しか残ってねぇんだから、多少の不満はぐっとこらえて、どうにか力をあわせて頑張ろうぜ。
37話 あのカスヤンキーは、いけすかないクソチンピラだが、しかし、この世界には、もう人間が3人しか残ってねぇんだから、多少の不満はぐっとこらえて、どうにか力をあわせて頑張ろうぜ。
「はい、完成ぇ! センエースと『ソンキー』が合体した、最強融合戦士センキー爆誕!! 今のワシに勝てるやつはそうそうおらんで」
そう叫ぶのは、主軸を担当している『トウシ』の意識。
急に合体させられたセンは、センキーの中で、
(おいぃいいっ! 急に、どうしたぁあああ? てか、俺ら、フュージョンしてるよねぇえええ?! なんでぇえええ?!)
ただただ慌てふためいている意識セン。
ちなみに、アマルガメーションという魔法に関する知識は、ソウルゲートの中で聞いているので、一応理解はしている。
ただ、なぜ、ここで、急に合体したのかに関しては不明なまま。
困惑しているセンに、
心の中で、意識トウシが、
(蝉原を殺すために、合体させてもろた。異論は認めん)
(なんで、蝉原を殺さないといけないんだよ。確かに、あのカスヤンキーは、いけすかないクソチンピラだが、しかし、この世界には、もう人間が3人しか残ってねぇんだから、多少の不満はぐっとこらえて、どうにか力をあわせて頑張ろうぜ)
(蝉原にその気がないから無理)
と、心の中で対話をしている間、
合体戦士センキーは、
蝉原に向かって突撃していた。
本来、合体すれば戦闘力が大幅に低下するのだが、
合体に関するクソヤバチートを持つソンキーと融合したことで、
その減衰率は大幅に抑えられている。
つまり、合体戦士センキーは、ただただ強い反則的な怪物。
「ぐっ!」
合体戦士センキーの猛攻を受けて、普通にひるむ蝉原。
蝉原は、磨き上げてきた戦闘力を駆使して、
どうにか、死なないように立ち回っている。
そんな中、
センキーの意識の底で、
意識センが、呑気に、
(……ところで、ソンキーって何? 俺は、それが、おいしいかどうかを聞かなければいけない感じ?)
(ソンキー・ウルギ・アースは、ワシの中におる闘神。お前と合体するときは、センキーの要素を全面に出した方が、色々と安定するから、ワシとしてではなく、ソンキーとして、お前と合体させてもろた)
(意味がわからないよ……)
(理解せんでええから、とにかく、蝉原を殺すことだけに集中しろ)
(俺も集中した方がいいの? 俺、合体した時から、ずっと、ドラゴ〇ボールの映画見ている時みたいに、ボケーっとしているだけなんだけど、それでも、合体戦士センキーは、蝉原を圧倒しているぞ。……もしかして、俺、いらないんじゃない? 合体しないで、ソンキーさんとやらに一任した方がいいんじゃない?)
(おどれの意識もシンクロすれば、伝導率が普通に上がる。せやから、蝉原を殺すことに集中せぇ)
(だから、殺さなくていいって。あいつ、ああ見えて、結構、いい奴だよ? いや、嘘だけど……でも、有能なのは事実だから、頭さげて助けてもらおうぜ。なんだかんだ、あいつ、俺のことを気に入っているっぽいから、俺が懇願すれば、たぶん、助けてくれるはずだ。大丈夫。癖になってんだ、土下座しながらクツなめるの。だから、何の問題もない)




