32話 記憶と経験値を持ち越してのコンテニュー――それを許したままやと、こっちの勝ち筋がない。なんとか、対策せんと……
32話 記憶と経験値を持ち越してのコンテニュー――それを許したままやと、こっちの勝ち筋がない。なんとか、対策せんと……
(なんで、センエースが、無限転生とかいう、意味不明な究極チートを持っとるんか……その辺も、だいぶ疑問やけど、まあ、今はええ。……ともかく、蝉原は、センエースから奪い取った無限転生を銀の鍵にした。…………無限転生を銀の鍵にするん、だいぶむずそうやな……これ、蝉原にできるか? 出来るん、ワシぐらいやないか?)
トウシは、俯瞰の客観視で、現状の異常事態を丁寧に観測する。
アホのセンエースは『自分程度に出来ることは、他人にも出来るはず』という間違った視点で他者を量ることが多いが、
天才の田中トウシは『この世界には、自分にしか出来ない不可能が、山ほどある』という正しい視点で世界を測ることが多い。
(……うん、間違いない。無限転生を銀の鍵にするという無茶苦茶……コレはワシにしかできん不可能や。おそらく、ワシは、過去に、『無限転生を銀の鍵にしたこと』がある。蝉原は、その時のメソッドをパッケージ化して使っとるんやろう)
とんでもない速度で正解をかき集めていくトウシ。
その『人外すぎる頭脳』の前だと、全ての謎が秒で白日の下にさらされる。
(……このまま闘い続けることができれば、ワシは、確実に蝉原を殺せる。……けど、蝉原は銀の鍵を持っとるから、ワシに殺される前に、過去へ逃げることが出来てしまう。記憶と経験値を持ち越してのコンテニュー――それを許したままやと、こっちの勝ち筋がない。なんとか、対策せんと……)
無限コンテニューを許していては、
いつまでたっても勝利することは出来ない。
『どうにしないといけない』と考えたトウシは、
即座に、対応策を打ち出していく。
(……『銀の鍵』に『ワシとセンの記憶&経験値データ』も忍ばせれば……蝉原にカウンターをぶちかますことが…………ああ……いや、銀の鍵につぎ込めるデータ量が、蝉原の分だけでほぼ限界。実容量的には、ほぼ無限やけど……銀の鍵の仕様上、一人分のデータで一杯になるよう設計されとる。わずかな隙間に、ムリヤリねじ込むことも出来んコトはないが……こんな極小スペースに記憶を忍ばせると……おそらくバグる)
現時点では、どうバグるか予想がつかない。
もしかしたら、ループした先で、トウシの脳が焼き切れるかもしれない。
実際のところどうなるか分からないが、そうなる可能性はゼロじゃない。
(……『バグるのを覚悟で、記憶の一部を送り込む』か、もしくは、『多少の経験値を忍ばせる』というのが関の山)
記憶よりも、経験値の方が容量的に少し軽い。
『記憶』となると『多少はまとまっていないと意味がない』のに対し、
『経験値』なら『ほんのわずか』でも一応は意味がある。
具体的に言えば、
記憶となると『10文字分のメッセージ』ぐらいしか送れないのに対し、
経験値なら『蝉原の隔離空間を解析する速度を数秒はやくする』というのが可能。
カクヨムの方で、クズニートを投稿しました。
ゴールデンウイークイベント前に、投稿しておくことで、一人でもフォロワーを増やしておこう、といコスい打算です。
そして、本番のゴールデンウイークイベントでも、一人でも多くの人に読んでもらうための努力・打算を尽くすつもりです。
だいぶ頑張っておりますので、応援いただけたらなぁ、と思っております。




