27話 な、なんだ、なんだ……また、ショデソウが何かやったか?! それとも、砦が本当は死んでいなかったというBパターンのアレか?!
27話 な、なんだ、なんだ……また、ショデソウが何かやったか?! それとも、砦が本当は死んでいなかったというBパターンのアレか?!
「……さて……さて……さて……ここから……どうしたもんかなぁ……魔〇ブウ編の最後のみたいに、『地球を元の状態に戻して』と『今日死んだ人全員を生き返らせて』のダブルの願いを叶えないといけないパターンだぞ、これ……ドラゴンボ〇ル、どこにあるかな……」
と、現実逃避をしているのか、それともガチなのか、いまいちわからないことをつぶやきつつ、
「マジで、どうしよう……」
そこで、センは、相談相手が欲しくなったのか、
それまで、相手にしていなかった、
蝉原デスガンに話しかける。
「ヘイ、蝉原。ドラゴ〇ボールの場所を教えて」
と、聞いてみるが、
蝉原デスガンはうんともすんとも。
「おい、シカトすんなよ……蝉原ぁ? 蝉原くぅん?」
蝉原デスガンの銃身をツンツンしながら、そう声をかけるが、蝉原デスガンは完全にシカト。
シカトというか……ここに意識がまったくないような気がした。
「……?」
不審に思っていると、
そこで、
ビシィイっと、
次元に亀裂が入った。
「な、なんだ、なんだ……また、ショデソウが何かやったか?! それとも、砦が本当は死んでいなかったというBパターンのアレか?!」
と、困惑していると、
次元の亀裂から、ペイっと、
『死にかけの蝉原』が排出された。
「……蝉原……?! 生きとったんか、ワレェ!」
と、困惑の中、そう叫んだ先で、
蝉原が、
「ぐ……う……」
ダンプにはねられた直後ぐらいの全身ボッコボコで、明確に死にかけてはいるものの、
普通に息をしている、その様子を見て、センが、
「余裕で生きてんじゃねぇか……マジか……てか、えぇ……なんで? じゃあ、俺のデスガンに宿っていたのは、あれは……ん? どういうこと?! ――ヘイ、蝉原! 何がどうなっているか、一から十まで教えて!」
と、尋ねたところで、
また次元に亀裂が走った。
そして、その奥から、
元気等倍、勇気凛々の『田中トウシ』が這い出てきて、
口元の血を拭いながら、
「蝉原ぁ……おどれ、どんな生命力してんねん……あれだけ攻撃して死なんとか、意味わからんで……」
と、だいぶバイオレンスなことを言いながら、
蝉原を睨みつける。
そこで、トウシは、
「……ん?」
チラっと、センの様子と、
世界の有様を見て、
「……現実世界の方でも……だいぶサイケデリックなことになっとるな……これ、マジで現実なんか? 夢であってほしいなぁ……」
センエースのことも気になっているようだが、
流石に『終わってしまった世界の様子を気にしないわけにはいかない』という感じでボソっと言葉をつぶやくトウシ。
そんなトウシに、
死にかけの蝉原が、自身に回復魔法を使いながら、
「ふ、ふふ……ところがどっこい……夢じゃありませーん」
と、優雅なファントムで世界をケムにまいている。
瀟洒な会話をしている二人を、
疎外感いっぱいで見つめている閃光。
ゴールデンウイークとかぶせる感じで、イベントを敢行することにしました。
5月3日の一日10話投稿も当然やります。
その上で、ちょっとした無茶をする予定です。
文字数的に言うと、5万字分ぐらいの質量があるイベントにしたいなぁ、と思っている感じです。
やりたいと思っているだけで、出来るかどうか微妙ですが……
個人的には、かなり面白く仕上がっているなぁ……と思っているイベントなので、
もし、よろしければ、応援いただければと思っております<m(__)m>




