2話 俺がオメガバスティオンを使ったらどんな技も消えるっていうルールだけは守れよ。ゴールポストをズラされたら、ゲームにならねぇだろ。
2話 俺がオメガバスティオンを使ったらどんな技も消えるっていうルールだけは守れよ。ゴールポストをズラされたら、ゲームにならねぇだろ。
「それなりに長く生きてきて、多くの知識を持つ私でも……今の貴様の状態が一ミリも理解できないのだが? お前は……生きているのか? それとも、死んでいるのか?」
そんな純粋無垢な質問に対し、
粒子の貼り絵みたいになっているセンは、
「死んでいるに決まってんだろうが。あんな無茶苦茶な一撃を喰らって生きているわけないだろ。てか、俺の方こそ聞きたいんだが、なんだ、あの『祖となる神の異次元砲』って……波長を完全に合わせたのに消えなかったぞ。俺がオメガバスティオンを使ったらどんな技も消えるっていうルールだけは守れよ。ゴールポストをズラされたら、ゲームにならねぇだろ」
「波長を完全にあわされた時に、最も威力を発揮するように調整した上で、『波長を合わせてくる貴様の波長』に合わせて放った。……簡単に言えば、『お前のオメガバスティオンを、私のオメガバスティオンで消滅させるというシステムを込めた異次元砲』だったということ」
「お前もオメガバスティオンを使えんのかい」
と、しんどそうに呆れた上で、
「……お前は、つまり……俺のオメガバスティオンの形式を予想して、事前にオメガバスティオンを仕込んでおいたってこと? そんなこと、出来るの? 俺、そんな神業中の神業、とうてい、できる気がしないんだけど……」
「私ぐらいのベテランになれば、それも、不可能ではない」
「ベテラン……ねぇ……俺も、あのキャンセル技を使えるようになってから、ずいぶんと時間が経ってんだけどねぇ……」
「たかが200億年で私に対抗できると思うな」
「……ちなみに、あんたはどのぐらいのベテランさんなの? 200兆年? それとも、200京年? あるいは、掟破りの200不可思議年?」
「200年だ」
「……」
一瞬だけ空気がシンとした。
その空気に流されそうになったが、
センは、どうにか、粒子をその場にとどめて、
「えっと……難しい小ボケだな……悪いが、俺の技量じゃサバき切れない。どうツッコむのが正解だったのかだけ、今後の勉強のために教えてくれねぇか?」
「貴様が積んだ2垓年の下地になった200年……それが私の誇り」
「俺が積んだのは200億年だ。難しい小ボケを連発するのはやめてくれ。ついていけねぇ」
「……ちなみに、一つ、暴露を積んでおくと……『祖となる神の異次元砲』は、『オメガバスティオンが使える者同士』でなければ意味のない技というわけではない。祖となる神の異次元砲は『無限のカスタムが可能な異次元砲の上位互換』。……今回は、あくまでも、『オメガバスティオンをメタる技がある』という知識を持たない貴様にとって特攻になるから、この形で使っただけ。貴様以外が相手の場合は、普通に火力を積んでいく」
「なるほど、勉強になったぜ。さすが、砦先生。俺なんかとは、技量と器が違うや」




