26話 砦、お前は全力を出してはいけない。それを、この戦いのルールにしよう。お前は、ずっと、俺をナメてかからなければいけない。そして、サービスとして、両手も使ってはいけない。
26話 砦、お前は全力を出してはいけない。それを、この戦いのルールにしよう。お前は、ずっと、俺をナメてかからなければいけない。そして、サービスとして、両手も使ってはいけない。
「双牙雷術ランク1000 豪将剣気ランク1000!」
とにかく、毘沙門天にもバフをかけていき、
「死ね、死ね、死ねぇえええ! 死んでくれぇええ! 頼むから、死んでくれぇえええええええ! 靴でもなんでも舐めるから、一旦、とにかく死んでくれぇええ!! 頼むぅううううう! これで、殺せなきゃ、正直、もう、あとが無いぃいいいいいい!!」
と、腹の底から、弱音を交えつつ、必死に叫んで、
出来る全てをぶつけていくセンエース。
その、『ほぼ捨て身』といってもいい猛攻は、かなりの激しさであり、
ちゃんと、砦に、大幅なダメージを与える事に成功した。
「……シュブニグラスハートの盾がなければ、死んでいた可能性があるな」
服のホコリを払いながら、
魔法で傷を回復しつつ、
砦は、そう言ってから、
センに視線を向けて、
「素晴らしい攻撃だった。その気合いと覚悟に敬意を表し……私も、全力を魅せることにしよう」
その宣言に対し、
センは、
「ふっ」
と、一度、不敵に微笑み、
とても気合いの入った、
ごっつ男前な顔で、
「……いや、それはやめておこう。砦、お前は全力を出してはいけない。それを、この戦いのルールにしよう。お前は、ずっと、俺をナメてかからなければいけない。そして、サービスとして、両手も使ってはいけない。その上で、変身も覚醒もしない。これでいこう」
とても情けないことをいうセン。
そんなセンの戯言に一切の興味を示さず、
砦は、胸の前で手を合わせて、
「オング、ダクタ、リンカ。ネブトッド、ヂン。フングルイ、ムグルウナフ、ウムルD、ンガァ・グア、ナ・フルタグン。
イア・イア! ウムルD、フタグン!!
イア・イア! ウムルD、フタグン!!!」
謎の言葉を口にした直後、
砦の頭上に、時空の亀裂が出来て、
そこから、
『猿ぐつわをかまされた上でスマキにされたウムルD』が、
投げ捨てられたように、ペっと出現した。
そんな、あまりにも可哀そうな状態のウムルDを、
砦は、ガシっと雑に捕縛すると同時、
問答無用に容赦なく、
頭から、ペロっと丸のみにしていく。
その様子を見ながら、センは、
「……クトゥルフ関連は、よく知らんけど、確か『イアイア』って言葉は、『崇拝』を意味する言葉じゃなかったっけ? おたくさんの『ウムルDの扱い』を見るに……一ミリも崇拝している様子がないんだが……」
などと、つぶやいていると、
砦は、続けて、
「オング、ダクタ、リンカ。ネブトッド、ヂン。フングルイ、ムグルウナフ、ミゼーア、ンガァ・グア、ナ・フルタグン。
イア・イア! ミゼーア、フタグン!!
イア・イア! ミゼーア、フタグン!!!」
直後、さっきと全く同じ流れで、
『バキバキに拘束されたミゼーア』が現れる。
そのミゼーアを、当然のように、捕縛&捕食していく砦。
お知らせ。
申し訳ありません。
心が折れてしまいました。
今日まで、どうにか、こうにか、必死に頑張ってきましたが、
さすがに体力の限界がきてしまいました。
仕事+毎日2話投稿+特典小説+漫画というのは、さすがに無理がありました。
仕事の方では時間外負担が増え、
今週の土曜日に配信する予定だった自作コミカライズ版の29話は、まったく完成しておらず、
特典小説も手付かずで、
本編の方も、センがこの先どうなるのかのビジョンが見えません。
今日まで応援してくださった読者様には申し訳ありませんが、
今日で、センエースの全連載を終了しようと思っております。
今日まで本当にありがとうございました。
そして、申し訳ありません。




