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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神F章 第一アルファ・クライシス。

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33話 だっさ! 情けな! 臆病者! チキン! マスターチキン! グレートチキン! ミラクルチキン!


 33話 だっさ! 情けな! 臆病者! チキン! マスターチキン! グレートチキン! ミラクルチキン!


「同情するならさぁ、金をくれとは言わないから……せめて、一発、殴らせてくれねぇか? 一発だけでいいから。先っぽだけでいいから」


「……また、ずいぶんと、下品やなぁ。女子中学生相手になにいうてんねん。ほんま、そろそろ捕まるで。ほんで、終身刑になるで」


「いいだろ、一発だけ。一発だけでいいから! それとも、俺が怖いのか?! 世界一の美女であるレイナさんともあろうものが、ブサイクの俺が怖いのか?! だっさ! 情けな! 臆病者! チキン! マスターチキン! グレートチキン! ミラクルチキン!」


「アホみたいな挑発やな。……まあ、別にええけどな。意味ないし。メイドの土産に、一発ぐらい入れさせたるわ。……はっ。こんな『ショボい悪役みたいなこと』を言う日が来るとは思わんかったな。わらけるわ」


 そう言いながら、センに向かって『さあ、どうぞ、お好きに』とばかりに両手を広げて無防備をさらしてくるレイナ。


「ありがとうございます! 女神様!」


 と、センは、いったん、無様に、へりくだってから、

 スゥと息を吸って、早口で、ツラツラと、


「悪鬼羅刹は表裏一体。俺は独り、無間地獄に立ち尽くす。どこまでも光を求めてさまよう旅人。ここは幾億の夜を越えて辿り着いた場所。さあ、詠おう。詠おうじゃないか。喝采はいらない。賛美も不要。俺は、ただ、絶望を裂く一振りの剣であればいい」


 厨二力全開のポエム。

 痛々しい若さゆえの過ちも、

 狂気を込めれば華となる。


「……それでは、独善的な正義を執行するとしよう。たゆたう『血で穢れた杯』を献じながら。――俺は、この世で最も愚かな暗闇。聖なる死神の閃光」


 聖なる死神という、何言っているか分からない狂気を喚いてから、

 センは、ギっと視線に力を込めて、




「――『殺神遊戯』――」




 異次元の厨二で、運命と向き合う。

 閃拳ではない拳を、レイナの胸部に向けて叩き込んでいく、狂気の閃光。


 その拳は、

 レイナの育ちきっていない胸をえぐり、胸骨を粉砕し、心臓まで届く。




「がはぁっっっ!!!」




 大量の血を吐くレイナ。

 『意味が分からないという顔』で、

 反射的に、自分の胸をえぐっているセンの腕を両手でガシっと掴み、


「な、なんでやねん……おどれ……あたしよりブサイクやのに。……あたしより美しくない者は……あたしにダメージを与えられんはずやのに……なのに……な、なに、このバグ……」


「美人しか美人を殺せないってんなら……まずは、その幻想をブチ殺す」


「……は……はぁ?」


 意味不明を顔面全体で体現する彼女に、

 センは、とうとうと、


「正直、俺も、何がどうなって、お前にダメージを与えられているのか理解してねぇ。さっきまでの攻防で、『俺じゃあ、お前にダメージを与えられないっぽい』ってのは、なんとなく理解していた」


 挨拶のジャブ程度の攻撃しかしていないが、

 それらが明らかにノーダメだったことは肌感で理解している。


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
挨拶のジャブ程度の攻撃しかしていないが、  それらが明かにノーダメだったことは肌感で理解している。 明か→明らか  ここら辺のレイナはんマジイカついね。知力解放していない状態でもこんなに無法をかま…
「……それでは、独善的な正義を執行するとしよう。たゆたう『血で穢れた杯』を献じながら。――俺は、この世で最も愚かな暗闇。聖なる死神の閃光」 聖なる死神という、何言っているか分からない狂気を喚いてから…
「……それでは、独善的な正義を執行するとしよう。たゆたう『血で穢れた杯』を献じながら。――俺は、この世で最も愚かな暗闇。聖なる死神の閃光」 聖なる死神という、何言っているか分からない狂気を喚いてから…
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