22話 お、俺に、その手の攻撃は一切きかない! な、な、な、なぜなら童貞じゃないからァアアアア! あ、あと、喜んでねーし! 俺、女とか興味ねーし!
22話 お、俺に、その手の攻撃は一切きかない! な、な、な、なぜなら童貞じゃないからァアアアア! あ、あと、喜んでねーし! 俺、女とか興味ねーし!
(――『こっち(レイナ)』の方が、私との相性がいい……この女……私にとっては、極上の個体)
舌なめずりしながら、レイナを奪い取ろうと近づいていくイー・ト・ラー。そんなイー・ト・ラーに、センは、トルネンプラの眷属のゾンビアタックに対して防御策をとりつつ、
「このメスガキは俺の獲物だぁああ!」
と、叫びながら、カウンターをぶちこんでいく。
イー・ト・ラーの頬に突き刺さるセンの右ストレート。
「がふっ」
と血を吐きながら、少し吹っ飛んだイー・ト・ラー。
イー・ト・ラーは、キっとセンを睨み、
「……邪魔するな……」
そうつぶやきつつ、
巨大な魔力を両手にためて、
「異次元砲」
ズガンっと一発、凶悪な照射を放ってきた。
センは、
「そういう『まっすぐな一手』が一番処理しやすいんだよ、ぼけぇ! ドリームオーラ・オメガバスティオン!!」
サクっと異次元砲を無効化していく。
それなりに力を込めた異次元砲を消されたイー・ト・ラーは、
一度、かるく、目を丸くして、
「……波形を合わせた……? 異次元砲を無効化……ふむ……」
と、頭の中で、何か、色々と考えている様子。
2秒ほどを経て、
答えが出たのか出ていないのか分からないフラットな顔で、
イー・ト・ラーは、心の中で、ボソっと、
(……よくわからないが、まあいい。私が、アレ(レイナ)を手に入れれば、最強の生命体が完成する。それで、全てが終わる)
そんなことを考えつつ、
イー・ト・ラーは、センの目の前まで、高速移動で近づき、
そのまま、ガシっと、センにしがみつく。
「っ……なにを――」
「なんだ、貴様、もしかして童貞か? 反応があからさまだぞ。絶世の美女である私に抱きしめられて体が喜んでいる」
「……せ、精神攻撃とは、なかなか通な一手じゃねぇか。し、しかし、残念だったな。お、俺に、その手の攻撃は一切きかない! な、な、な、なぜなら童貞じゃないからァアアアア! あ、あと、喜んでねーし! 俺、女とか興味ねーし!」
「……」
とっ散らかっている状況の中、
イー・ト・ラーは、
「まあ、なんでもいいが、とりあえず、動きは封じさせてもらう。――【EZZパニッシャー】――」
自分の体を媒体にした拘束魔法を展開。
そして、その動きに呼応するように、
トルネンプラと、トルネンプラの眷属も、
センエースの動きを封じることに全力を注ぎ始める。
センは、
「ちっ!」
どうにか、自分にしがみついているイー・ト・ラーを引っぺがそうとするが、
『ギャラク〇ィカドーナツで拘束されているレイナ』とまったく同じで、
さっぱり動けない。
「……てめぇら、よってたかって……くそ……ど、どんだけ魔力を込めやがったんだ……ぐぬぬぬぬぅ、ぃいいいいいい!」
レイナと違い、センには下地があるので、
何もできないというわけではなかった。
全力で力を込めれば、イー・ト・ラーの身体がビキビキと音をたてて痙攣していく。




