13話 俺は、もう、十分生きたし、どうやら、ほぼカンストしたっぽいから……『どうしても死ななきゃいけない』ってんなら、受け入れてやるのもやぶさかじゃねぇ。
13話 俺は、もう、十分生きたし、どうやら、ほぼカンストしたっぽいから……『どうしても死ななきゃいけない』ってんなら、受け入れてやるのもやぶさかじゃねぇ。
「あんたを殺さんと、あたしは死ぬんや。……そういう契約で、ショデソウから、携帯ドラゴンをもらったからなぁ。……あんたみたいな、見るからに頭悪そうで、顔も悪い、生粋の出来損ないよりも、天才で美少女のあたしが生き残る方がええ。あんたもそう思うやろ? そう思うんやったら、無駄な抵抗はやめて、おとなしく死んでくれや」
そんなレイナの発言を受けて、
センは、心底しんどそうに、タメ息をつきつつ、
レイナから視線を外すことなく、軽く天を仰ぎつつ、
(……ショデソウの野郎、俺への嫌がらせに余念がねぇなぁ……)
と、センが心の中で辟易していると、
レイナが続けて、
「返事は? 変態!」
と、ワガママに、奔放に、高圧的に、
『潔く死ね』と命令してくるレイナに、
センは、
「ナメんなよ、メスガキ。誇り高き宇宙の帝王である、この俺様は、貴様なんかに殺されるぐらいなら、自らの死を選ぶぞ」
「死んでくれるんやったら、自殺でも他殺でも、どっちでもええわ」
「だが、この俺は死なん。死ぬのは貴様だ。俺は宇宙空間でも生きのびられるぞ。だが、貴様ら田中星人はどうかな?」
「は?」
「この星を消す!!」
そう勢いよく叫びながらも、しかし、特に何もしないセンに対し、
レイナは、
「? ……なんかするとちゃうんか……何を、ボーっと突っ立っとんねん……」
イライラしながら、
「………………おどれ、ほんま、なにがしたいねん。最初から、ずっと、意味わからんねんけど」
(何がしたいかって? そりゃ、もちろん、時間稼ぎだよ。――『さて、どうしよかなぁ……』と、ゆっくり考える時間が欲しいだけだ。しばらく待ちやがれ。……さぁて、ほんと、どうしよう……俺が死ななきゃ、こいつが死ぬ……くそダリぃ……)
ため息を飲み込みつつ、
センは、
狂気の睨み・気迫で、レイナの足を釘付けにしつつ、
心の奥底で、
(俺は、もう、十分生きたし、どうやら、ほぼカンストしたっぽいから……『どうしても死ななきゃいけない』ってんなら……まあ、それも、一つの手として受け入れてやるのもやぶさかじゃねぇんだが……今後、『ミゼーア級のアウターゴッドが来る可能性』が、全然ある状態だから、そう簡単に死んでもやれねぇんだよなぁ……)
諸々を考えた果てに、
『まだまだ思考&思索をする時間が足りない』と判断したセンは、
『ピっと伸ばした人差し指』を天に向けて、
(無詠唱――【EZZパニッシャー・サークル】――)
グルンと腕をまわし、無詠唱で魔法を使いつつ、
頭上に、『魔法のワッカ』を作ると、
「くらえ! ギャラク〇ィカドーナツだ!」
などと供述しながら、その魔法のワッカをレイナに向けて放つ。
その魔法のワッカは、目にも止まらぬ豪速でレイナを捕縛してみせた。
ギュっとワッカにしめつけられたレイナは、
「こ、こんなものっ!」
どうにか、腕力で粉砕しようとする……が……




