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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神E章 銀の鍵は砕けない。

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13話 この空気……どうした? 誰かが、誰かの親でも殺した? そのぐらいじゃないと、ここまでの空気にはならないもんな。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版28話配信中!

(※下のリンクから、直接28話をダウンロードできるページに飛べるようにしてあります)

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の2話目。


 13話 この空気……どうした? 誰かが、誰かの親でも殺した? そのぐらいじゃないと、ここまでの空気にはならないもんな。


「妄想がすごいですねぇ。……センイチバンが、あなたと初めて顔を合わせてから、今この瞬間に到るまで、ずっと近くで見ていましたが、センイチバンは、あなたに対して一度も、求婚などしていませんよぉ。というか、ずっと、『星桜サンのことをキモがっていた』という記憶しかありませんねぇ」


「言葉の裏にある機微っちゅぅもんを読みとらなあかんっすよ。……って、ああ、そうか、機微は人間にしか分からん繊細なもんやからなぁ……鬼にはわからんかぁ」


 けらけらと笑う星桜を、

 限界まで冷めた目で睨んでいる輝木。


 その、一色触発の空気を過敏に察知した久剣が、

 両者の間に割って入り、


「いやいや、あなたたち……まさか、殺し合いとか始めないよね?」


 そんな久剣に続くようにして、

 ウルアが、ニコリと微笑み、


「やるなら、外でお願いしますね。ここには閃様がいますので。……あなた方の殺し合いを止めはしませんので、ここではなく、どうか外で」


 などと言いつつ、穏やかにニコニコしているウルアに、

 久剣が『やばい奴を見る目』を向けて、


「いや、そもそも、ケンカを止めないと……『やってもいいけど外で』とかいう話ではなく……」


「いいじゃありませんか。勝手に潰し合ってくれるというのですから、好きにさせておけば。とことんやって、どちらかに消えて頂ければ、ライバルが減るので、とても好都合です」


「聖母みたいな笑顔で、エグいこと言ってる……」


 ドン引きの顔をしている久剣。

 穏やかな笑顔のウルア。

 挑発する星桜。

 ブチギレの輝木。


 カオスが煮詰まっている保健室。

 そのあまりの威圧感に触れたことで、

 失神していたセンが、


「……ん……んん……」


 息苦しそうに、頭をかきむしりながら、目を覚まして、上半身を起こす。


 意識を取り戻してそうそう、保健室の空気が異常なほど悪くなっているのを感じて、

 センは、


「なに、この空気……どうした? 誰かが、誰かの親でも殺した? そのぐらいじゃないと、ここまでの空気にはならないもんな。……おいおい、だから、『他人の親を殺すのはやめておけよ』って言ったじゃん。……めっちゃ恨まれて、空気悪くなるって、俺、最初に言っただろ。これに懲りたら、もう、二度と、他人の親を殺すなよ。わかったな。めっ。まったく」


 どうにか空気を換えようと、

 渾身の切り札、『ファントムトーク』を繰り出していく。


 基本、ずっと、切り札しか切っていない男が魅せる切り札は、

 やはりというか、見事、全員からシカトされた。


 センが起きたことで、

 星桜は、『輝木に向けていた意識の全て』を、

 センにガチっと、スイッチし、


「いろいろと、言いたいことはあるんすけど、とりあえず、ボクの呪い、半分だけでもええから、返してほしんすけど」


「まだ言ってんのか、てめぇ。そんな死ぬほど昔のこと……いったい、何世紀前の話してんだよ」


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