11話 さぁ……ついに本番だ。俺にも『積み重ねてきたもの』はある。その全てを賭して……『ここからの地獄』を乗り越えてみせる……っ
11話 さぁ……ついに本番だ。俺にも『積み重ねてきたもの』はある。その全てを賭して……『ここからの地獄』を乗り越えてみせる……っ
『必ずお前を見つけ出して殺す。震えて眠れよ、ショデソウ』と、真正面から殺害予告を受けたショデヒは、頭を抱えて、
「ミゼーアでも手も足も出ない……オメガ・ニャルは、ミゼーアよりも強いが、圧倒的に強いわけじゃない……仮にオメガ・ニャルが、ミゼーアよりも、圧倒的に強かったとしても、どうせ、勝てない気がする……センエース……あいつは異常だ……」
「ようやく理解できたようだね。そうだよ、ショデヒ。……センくんは次元が違う。勝てないんだよ。まともにやっていても」
「アウターゴッドをぶつけるのは、まともじゃないだろう。外道中の外道で、普通なら、どうあがいても、死ぬしかない地獄のはず……なのに……」
その場で、ヒザから崩れ落ち、頭を抱えるショデヒに、
蝉原は、
「もっと、もっと、もっと、盛大に道を踏み外さないと、土俵にも上がれないということだよ。センエースというのは、そういう概念だ」
「なにか……手は……あるのか……」
「ないよ」
「……えぇ……」
「けど、試してみたい手ならある」
「……」
「正直、勝てるとは思っていない。……けど、やる価値のある一手だとは思っている」
「それは、いったい……」
ショデヒの疑問符に対し、
蝉原、ニコっと、端正な笑みを返すだけにとどめる。
心の中で、蝉原は、
(さぁ……ついに本番だ。俺にも『積み重ねてきたもの』はある。その全てを賭して……『ここからの地獄』を乗り越えてみせる……っ)
★
「必ずお前を見つけ出して殺す。震えて眠れよ、ショデソウ」
と、宣戦布告したと同時、
逃げるように、エアウィンドウがかき消えた。
静かになった夜の学校で、
センは、
「おっと」
自分を支えるのが難しくなって、その場にガクっと膝から崩れ落ちた。
精神と肉体の疲労が限界に達したようで、
「おぉ……動けねぇ……すごいな。指一本、動かせねぇ……」
麻酔が効いている時のような、『自分の身体が自分のものではなくなった感覚』が全身の全箇所に起こっている。
脳だけは、ギリギリ、意識を保っていたが、
しかし、それも、
「あ、やばい……」
スコーンっと、急激に飛んでしまった。
張り詰めていた糸が完全に切れてしまった様子。
意識を失ったセンのもとに、
星桜と輝木の二人が、同時にかけよった。
続いてウルア……久剣の順番で、センに寄り添う。
誰がセンを保健室まで連れていくか、
ということで、一瞬モメそうになったが、
『誰が運ぶかモメる』ということよりも、
『迅速に安全な場所に運ぶべき』という倫理観が勝ったため、
高速の運搬能力を有する輝木と星桜の二人が、
秒速のジャンケンで『どちらが運ぶか』というのだけを決める。
ジャンケンに勝った星桜が、
お姫様抱っこで、センを、
保健室のベッドまで運んでいく。
センが死んだように失神している横で、
容体な急変しないか様子をうかがいつつ、
星桜たちは会議を開始した。
明日、自作コミカライズ版28話を配信します。
それを記念して、明日は1日10話投稿!
明日の10話……いかついことになっております(*´▽`*)
絶対に、読者様の予想を裏切ってみせる!
明日は、漫画も本編も、だいぶ暴走しておりますw




