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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神D章 最後の砦。

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51話 あなたのところの掃除部隊って、本当に有能よね。素直に、凄いと思うわ。あれだけの邪悪で狡猾な暗部組織を完璧にまとめあげている、あなたの手腕。本当に見事。

挿絵(By みてみん)

自作コミカライズ版27話配信中!

それを記念しての一日10話投稿!!


本日の2話目!



 51話 あなたのところの掃除部隊って、本当に有能よね。素直に、凄いと思うわ。あれだけの邪悪で狡猾な暗部組織を完璧にまとめあげている、あなたの手腕。本当に見事。


「B男と快適な結婚生活を送るために、一人目の旦那……資産家のジジイ『A男』を騙して結婚した。殺して、遺産を奪うための……ビジネスとしての婚姻」


「だましてはいないわ。向こうが求婚してきただけ。それで死んだだけよ」


「俺の前で嘘はつかないでいいよ。分かっているだろ? 俺は君より悪人だし、君を裁くつもりも、脅すつもりもない。ただ、気になったから聞いているだけ。内輪のお喋りで、無駄な嘘をつかれるのは、不愉快だな」


 と、『断罪するような目』を送ると、

 ケバい美女は、一度、ビクっと体を震わせて、


「わ、わかっているわよ。別に、あなたに嘘なんてつく気はないわ。向こうが求婚してきたのは本当だもの。ただ、求婚してきた男たちの中で、一番殺しやすそうなのを選んだのは事実だけど。……一番、世間知らずそうで、一番お人よしっぽかったから選んだわ」


「A男のことは、かなり、計画的に、綿密に、絶対にバレないように慎重に殺しているね。ウチの組織も、いくつか利用しているっぽいし」


「あなたのところの掃除部隊って、本当に有能よね。素直に、凄いと思うわ。あれだけの邪悪で狡猾な暗部組織を完璧にまとめあげている、あなたの手腕。本当に見事」


「無駄に誉めなくていいよ。君に褒められても、何とも思わないから」


「それ、本気で言っているわね……あなたって、ほんと、不愉快」


 そう言いながら、ケバい美女は、テーブルの上のペットボトルに手を伸ばす。

 軽く喉を潤している彼女に、

 蝉原は、


「君は、A男から巻き上げた金で、B男と幸せに生きていくつもりだった……と予想するんだけど、その辺、どうだい?」


「正解。彼のことは愛していたわ。顔が良くて高身長だったから。アタマはパーだったけど」


「B男が死んだのは、本当に事故?」


「ええ。事故よ。『死んでほしい』とは思っていたし、『いつか殺したい』と考えていたけど……手は下していない。ほんとうに、たまたま、偶然、死んでくれた。だから、嬉しかったわぁ」


「死んでくれて嬉しい、か。……愛していたんじゃないのかい?」


「愛していたけど、一緒に生活していたら、だんだんムカついてきたのよね。ご飯を食べるときの音が汚いのよ。あと、時間を重ねるたびに、顔が少しずつ汚くなっていったし……生え際も、だんだん後退していたしね。見た目の良さが薄れたら、あの男にいいところなんて何もないわ。背が高いのも、眺める分にはいいけれど、一緒に生活していると、鬱陶しいことが多いし。でかいと邪魔なのよ、色々。食費もかさむしね」


「……だろうねぇ」


「……『死んでほしい』・『いつか殺したい』と思っていたけど、本気で殺そうとは思ってなかったわ。だって、殺したってメリットが少ないもの。本音の本音で言えば……どこかのタイミングで、捨ててやろうと思っていただけ」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
悪人たちのリアルな姿を描く筆致に脱帽です。 美女が死んでほしいと思っていたけど、 本気で殺そうとは思ってなかったわと、 殺人のメリット・デメリットで動いている描写が、 人間の欲望のドライな側面を突きつ…
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