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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神D章 最後の砦。

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31話 デスガンがしゃべりだすとか、そんなことはありえない。今さっきのは、蝉原を失ってしまったことによる俺の深い喪失感が見せた幻だ。


 31話 デスガンがしゃべりだすとか、そんなことはありえない。今さっきのは、蝉原を失ってしまったことによる俺の深い喪失感が見せた幻だ。


「……ちっ……痛みないんかい。徹底的に、ボッコボコにしてやろうと思ったのに。火をつけたり、冷凍庫に放置したりして」


「ははは。ありえなさ過ぎて笑っちゃったよ。仮に、今の俺に感覚神経があった場合、君は、赤ちゃんぐらい大事に、俺を扱うだろうね。『無抵抗の人間に暴行できる素養』なんて、全宇宙一高潔な君の中には存在しえない」


「……銃口をふさいでも、しゃべり続けることができるのか……うざすぎる……」


 蝉原のお喋りがウザすぎたセンは、

 どうにか、黙らせようと、

 『蝉原が喋っている間、ずっとキモく動いている銃口』を、

 ギュっと握りしめてみたが、

 しかし、銃口をふさいだら、

 トリガーの部分が動き出して、おしゃべりを継続する。


 『おそらく、どこをふさいでも、どこかしらが動いて喋るのだろう』

 とそう理解したセンは、タメ息交じりに、

 蝉原デスガンを、保健室の奥にある掃除ロッカーの中に封印して、


「よし、今のは、なかったことにしよう」


 パンと、一度両手を叩いて、

 一件落着の締めをぶちかます。


「デスガンがしゃべりだすとか、そんなことはありえない。今さっきのは、蝉原を失ってしまったことによる俺の深い喪失感が見せた幻だ。というわけで、話を続けよう。……久剣、邪魔なだけで、役立たずのお前は、今すぐ――」


「どうやら、俺は、センくんの所有物として、正式に認定されたらしいよ。結果、キング〇ムハーツのキーブ〇ードみたいに、どこにいても、君のもとに舞い戻ることができるようになったらしい。やったね、センちゃん。家族が増えたよ」


 先ほど、掃除ロッカーに封印したはずの蝉原デスガンが、

 気づけば、センの手元に戻ってきていた。


 ……センは、『自分がいつの間にか握りしめていた蝉原デスガン』を見下ろしつつ、


「え……キツくない? これ、普通に……」


 と、絶望した顔で、


「俺、今後、お前と一生、一緒にいる感じ? ウソだろ? 吐きそうなんだけど。ゲロ吐きかけていい? いいよね? だってお前が原因だもんね?」


「一生ではないと思うよ。俺が生き返ることができたら、普通に解放されると思う。おまけに、龍牙峰たちも生き返る。それは、君にとって、万々歳の結果だろう」


「……お前が生き返ったら、デスガンから解放されるって部分に関しては、もちろんそうだろうけど……後者の部分は、あなたの感想ですよね?」


「感想じゃなくて、妄想だね」


「……」


「で、どうする、センくん。俺を生き返らせるために頑張る? それとも、俺と一生一緒にいてくれる? 俺としては、後者でも別にいいよ。むしろ、そっちの方がいいかもね」


「なんで、そろそろ、宇宙人がやってくるっていう、最悪の状況で、さらに、こんなクソみたいな面倒事を抱えないといけないんだ……」


 蝉原デスガンをベッドの上に置いて、

 両手で頭を抱えてしゃがみこむセン。


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― 新着の感想 ―
高潔であればあるほど、 ウザさ倍増のデスガンから逃げられないという、 地獄のような状況に、心から同情します(笑)。 俺、今後、お前と一生、一緒にいる感じ?という絶望が、 この話のハイライトですね。
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