表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神D章 最後の砦。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5233/6056

28話 仮に、龍牙峰たちが生きていたとしても、ウムルクラスの化物が相手だと、何の役にも立たないから、昨日と今日で、戦力的に変化がない。


 28話 仮に、龍牙峰たちが生きていたとしても、ウムルクラスの化物が相手だと、何の役にも立たないから、昨日と今日で、戦力的に変化がない。


「つぅか、輝木さんよぉ……俺が言うのもなんだが……現状は、そんな、しょぼいボケではっちゃけてる場合じゃねぇぞ。チームのリーダーとメイン戦力が死んでんだ。おそろしく悲惨な状況……今は、『この状況をどうにかする必要性』と真摯に向き合おうぜ」


「もともと、私は、あなたのことをリーダーかつメイン戦力だと思っていましたのでぇ、昨日と今日で、現状は、そんなに変化がありませんねぇ」


「……『全員が生きていた昨日』と、『蝉原・龍牙峰・百目鬼・高橋の4人が死んだ今日』で、変化がないって? とんでもねぇサイコ発言かましているっていう自覚ある? さすがの俺でもドン引きだ。俺がドン引きしているという大問題を、正しく認識しろよ。マジで、だいぶやべぇぞ」


 と、そこで、久剣が、


「……仮に、龍牙峰たちが生きていたとしても、ウムルクラスの化物が相手だと、何の役にも立たないから、『昨日と今日で、戦力的に変化がない』という輝木の認識は、ある意味で真っ当だと思う」


 そんな言葉を口にした。

 続けて、久剣は、センの目を見て、


「閃壱番。……現状、あなただけが頼り。『昨日までの蝉原』みたいに、冗談で、あなたのことを持ち上げているのではなく……本当に、あなたが、対宇宙人の切り札。もっといえば、あなただけが戦力。あなただけに全てを押し付けるのはどうかと思うから、一応、私も戦場に出向くけれど……ウムルみたいな、異次元の化け物相手だと、私にできることは何もない。せめて、アイテムが買えるのであれば……私も、剣翼を買うなり、携帯ドラゴンを買うなりして、戦力になれたかもしれないけど……」


 と、うつむき加減で、力なく、ボソボソと、己のふがいなさを口にする。


 そんな彼女を尻目に、

 センは、軽く天を仰いで、


「……ふむ……」


 と、いったん、頭の中で、言葉を整えると、


「久剣さんよぉ……まったく、てめぇは、ほんと、糞の役にも立たない女だな。死んだ方がマシと断言できるレベル。ゲロ以下のタン」


 と、急に、辛辣な言葉で、彼女を罵っていくセン。

 急に罵倒されて、普通に気圧されている久剣に、

 センは、続けて、


「てめぇみたいなカス以下の女に、まわりをウロチョロされるだけでも、神経が溶けてしまうのが、俺の悪い癖。『ゴミを許容できる度量が俺にあれば良かったのに』などと思うことすらないから、精神安定的には問題ないけどな」


 と、思いつく限りのラリった悪態をついてから、

 センは、


「つぅわけで、てめぇは首だ。このチーム蝉原に無能はいらない。その汚い面を、二度と、俺の前に見せるな、メスブタ」


 そう言い切ったセンは、

 天を仰ぎながら、


(決まった……完璧だ)


 自分自身のムーブに対して、

 自分自身で惚れ惚れしながら、

 心の中で、


(エグゼクティブリーダーの蝉原が死んだことは、マジでウザくて仕方ねぇが、こういう時に、余計な邪魔されなくなったことは、普通にありがてぇ)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
はいはい、センくんがまぁた一人になろうとしてるよ。結果は明白なのにw
久剣(あぁ、蝉原が行ってたことはホントだったんだな....)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ