表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光龍神D章 最後の砦。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5228/6056

23話 毘沙門天で、自己治癒能力を限界まで高めているから……もうしばらくしたら、普通に治る。……俺の毘沙門天は、親方のゲンコツより硬いんだ。


 23話 毘沙門天で、自己治癒能力を限界まで高めているから……もうしばらくしたら、普通に治る。……俺の毘沙門天は、親方のゲンコツより硬いんだ。


「約束……神化……っ」


 変身して、魔法でも使って、センを治そうと考える輝木。

 しかし、


(……できない……というか、そもそもやり方が分からない……)


 体に力を入れてみたり、

 脳内で叫んでみたり、実際に叫んでみたり、

 色々と手をためしてみたが、

 全く変身できそうになかった。


 ――だとすれば、もはや、残った手段は、


「びょ、病院に……」


 バキバキに軋む体にムチを打って、

 センを病院に連れて行こうとする輝木。


 と、そこで、


「…………いらねぇ……」


 センが目を覚まして、


「毘沙門天で、自己治癒能力を限界まで高めているから……もうしばらくしたら、普通に治る。……俺の毘沙門天は、親方のゲンコツより硬いんだ……」


 と、ちょっと何言っているか分からない寝言を垂れ流すセン。

 その様子を尻目に、

 久剣が普通に呆れた顔で、


「……この寝言は、意識が混濁しているから? それとも、いつもの病気? ……こういう時、判断に困るから、出来れば、極限状態の戦闘中だけじゃなく、普段も、まともにカッコイイ男でいて欲しいんだけど……」


 と、文句を垂れている久剣をシカトして、

 輝木が、センに両手をあてる。


 不可解な輝木の行動に、

 センが、


「……なにしてんの?」


 と、尋ねると、


「手当てですぅ。……触れるだけでも、心身の苦痛が少しは和らぐと……聞いたことがありますからぁ」


「いらねぇ。触れるだけでも脳内ホルモンが分泌されるって話は、俺もどっかで聞いたことがあるが、このレベルの傷に効果があるとは思えねぇし、そもそも、毘沙門天のサポートだけでどうにかなる。というわけで、触るな。エッチ、変態、痴漢、蝉原」


 と、いつものノリで、輝木の献身を拒絶していく。

 ここに関しては、何か御大層で高潔な理屈があるわけではなく、単純に、思春期男子が暴走しているだけ。

 センエースという概念に刻まれた特筆の一つ。

 ガチで、ちゃんと、厨二で、思春期が永遠に終わらないモンスターサイコボッチ童貞。


 ……輝木は、そんなセンの『複雑機構な心』をシカトして、

 手当てを続ける。


 すると、だんだん、輝木の中に内包されているオーラと魔力が、

 触れている手を介して、センに注がれていく。


「え、なんか……普通に回復速度が上がったんだけど……なにした?」


「約束神化を経験した影響だと思いますけどぉ……少しだけ……自分の中にあるエネルギーの使い方が……分かった気が……しなくもないんですぅ。変身はできないようですが、ちょっとぐらいなら……なんとか……みたいな……感じですねぇ」


 現状、輝木は、変身することはできないし、

 魔法のアイテムなしで『魔力やオーラを自在に操ること』もできない。

 ただ、ほんの少しだけ……『想いを現象に変える』ことが出来た。


 明確な奇跡。

 けれど、確定事項でもある。

 彼女の深層に眠る因子の運命。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
ここから物語の雰囲気がまた一転としそうですね。センとトトが魔力を漠然とですが把握したことによって、GANTZよりも、魔法だとかのファンタジー色が強くなったような感じ。 このステージに突入したら、次に…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ