100話 パトリオットを購入せずに勝てそうだったら、そのままポイントを温存して、携帯ドラゴンを購入しようと思う。
今回の26話も、たくさんの読者様に、
ご購入いただきました(*´▽`*)
本当に、いつもありがとうございます!
おかげで、今年も、どうにか踏ん張れそうです!!
来月配信予定の27話も、
少しでも楽しんでもらうべく、
必死に制作中です!
楽しみにしてもらえたら嬉しいなぁ(*^-^*)
100話 パトリオットを購入せずに勝てそうだったら、そのままポイントを温存して、携帯ドラゴンを購入しようと思う。
「宇宙人を殺すための英気を養うのも大事な仕事だよ。さあ、センくん。好きなだけ楽しんでくれ」
「もう話もないってんなら、帰るに決まってんだろ。帰宅部のジョーカーをナメんなよ」
★
――その日の夜。
土曜とか関係なく、誰も欠けることなく全員集合して、宇宙人退治へと挑むことができた。
夜の学校で、宇宙人が現れるのを待つ、7人。
閃壱番。
蝉原勇吾。
龍牙峰杏奈。
久剣一美。
輝木トト詠。
百目鬼烈也。
高橋隆一。
宇宙人の襲来を待っている中、
センが、高橋に、
「高橋ィ……『モブみたいな名前をしているお前』のせいで、『変な名前のやつしかチームに入れない』の法則が崩れちまったじゃねぇか。この責任、どう取ってくれるんだ? あぁん?」
「……閃……お前、マジ……この状況で、よく、そんだけチョケられるな……ほんとに、頭おかしいんだな」
「この重い空気を、少しでもなんとかしてやろうとしている、この俺様の優しさが分からんのか? 本当に、お前はダメだな、高橋」
「俺のボウガンで、頭を、撃ち抜いてやろうか、マジで……」
そう言いながら、手の中で、トントンと、ボウガンをもてあそぶ高橋。
ちなみに、それぞれの所持品が、以下の通り。
セン 【97】ポイント。
バール
杏奈 【2】ポイント。
妖刀 羽織 『羽織(購入後、輝木に譲渡)』
久剣 【19】ポイント。
パトリオットミサイル デスガン 『ボウガン(高橋に譲渡)』
蝉原 【56】ポイント。
デスガン バール サードアイ
輝木 【6】ポイント。
妖刀 アバターラ バール 羽織(杏奈から譲渡)
百目鬼【0】ポイント。
妖刀 天輪 羽織 バール
高橋 【0】ポイント
ボウガン(久剣から譲渡) 棒 羽織
ポイントをだいぶ余らせている蝉原に、
センが、
「蝉原、お前、パトリオット買えるけど、買わないの?」
と、尋ねると、
「久剣が使っているのを見てみて、よさそうだったら購入を検討するよ。購入せずに勝てそうだったら、そのままポイントを温存して、君と一緒に、携帯ドラゴンを購入しようと思う。携帯ドラゴンは、流石に有能なアイテムだろうからね」
などと、なごやかに作戦会議をしていると、
ブブ……
と、いつも通り、何かが歪むような音が響いて、センたちの視線の先にある空間が軋んだ。
すでに、この光景になれてしまったセンたちは、
軽くビビりつつも、どっしりと腰をおろして、敵の登場を待つ。
空間に生じた軋みは、徐々に具現化し、
『切れ目』として正式に顕現すると、
グギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギッッ!!
と、これまでとは全く違う、
だいぶ圧力強めの音を発した。
その音に対し、
センが、軽く、こめかみに汗を浮かべつつ、
「……おっと……これまでとは、ちょっと違う演出を入れてきたな……ついに、チュートリアルが終わったとかか? だとしたら、正直、ちょっと勘弁してほしいな……しんどい思いをするぐらいだったら、永遠にチュートリアルをやっていたい……」




