6話 200兆年というバカみたいに長い時間、ありとあらゆる絶望を超えてきた。
6話 200兆年というバカみたいに長い時間、ありとあらゆる絶望を超えてきた。
「てめぇで、最後だ、死ねおらぁああああああああああああああああああああああ!!」
最後の一匹の首の骨を、残忍にへし折って、ぶっ殺すと、
その死体を、雑に放り投げてから、
ゼンドウ・トクシン・ナチュキに、人差し指を向けて、
「さあ……ようやく、タイマンだぜ、ベイベっ」
ゼンドウと『一対一の勝負』に持ち込んだ。
「……ちっ……面倒なウイルスがぁ……」
ギリっと歯噛みするゼンドウ。
そんな彼女に、センは、真っ黒な笑みを浮かべ、
「さあ、どうする、ゼンドウさんよぉ……お前が今から相手をするのは『死なないセンエース』だぜ。ただのセンエースですら、相当に厄介なのに、『死なないセンエース』だぜ。やべぇな、おい……とんだご愁傷様だぁ、はっはぁ」
と、そんなことを叫びながら特攻。
タイマンになってから、センは丁寧に、ゼンドウを削っていく。
ゼンドウは、ここまでに、何度もセンエースを殺している。
その結論として『このままではラチがあかない』と判断し、『無限蘇生にメスを入れよう』とした。
先ほどのセンや、かつてのサイケルがやったように、
センの中にある『無限転生(無限蘇生)』を解析し、
奪い取って、自分の中に組み込む……
という正攻法のチートで道を切り開こうとした。
しかし、ゼンドウの一手は、センには届かない。
いくつかの奇策とチートを駆使することで、
なんとか『センからスペシャルを奪い取ること』はできたのだが、
しかし、
「……こ、これは……『成長早い』か?」
『低位のスペシャル』をデコイにするという手法で、無限蘇生を防衛するセン。
「はっはぁ! 悪いな、ゼンドウ。流石に予想できるんだわ、そのムーブ。今の俺は、ガチガチに守りを固めてっから、そう簡単には奪えねぇぞ。マジの奇襲じゃねぇと絶対に通さねぇ」
奪う手段が存在するのと同じように、
防衛する手段も山のようにある。
そして、どちらかといえば、奪い取るよりも、守り抜く方が難易度としては低い。
『奪い取るのは難しい』『ならば、停止させてやる』と、ゼンドウは判断したが、
しかし、長年の経験から、ゼンドウの『その判断』を察知したセンは、
ニイと笑って、
「あと、『無限蘇生の機能停止を目指すムーブ』も諦めた方がいい。現状、死ぬほどリソースをさいて対処しまくってっから。時間と手間の無駄にしかならねぇ」
200兆年というバカみたいに長い時間、
ありとあらゆる絶望を超えてきた。
だから、『予想できる程度の壁』は問題なく対処できる。
センは、さらに黒く笑って、
「……ちなみに言っておくが、禁止魔カードもやめておいた方がいい。これまで、散々、喰らい続けてきたから、ちゃんと対策は用意してある。少なくとも、既存の禁止魔カードは絶対に通さねぇ。もし、禁止魔カードを使おうとしたら、その隙を逆についてやるよ。狩ろうとしている瞬間こそ、もっとも狩られやすい瞬間だって真理を魂に刻んでやる」
現在、カクヨムのほうで、投稿しようとして「504 ERROR The request could not be satisfied」のエラーメッセージが出て投稿できないので、復旧するまでは、投稿できない感じです。
5分以上待機したあげく、エラー、
何度、投稿しようとしてもエラー……