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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光B章 第一アルファ人は高性能だが、過剰にイカれた奴が多い気がする。

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1話 音文、元気に吹っ飛ばされているとこ悪いんだけど、そろそろ意識朦朧としてきたから、早めに助けてくれる? 


 1話 音文、元気に吹っ飛ばされているとこ悪いんだけど、そろそろ意識朦朧としてきたから、早めに助けてくれる? 


「とにかく戦え! 大丈夫! お前なら勝てる! 確かお前、『中学の時、蝉原のチームで幹部やってた』ってヤンチャ自慢してただろ!」


「会計係としてなぁ!! エクセルと会計ソフトが使えたから高待遇を受けただけで、喧嘩はクソ弱いんだよぉ!」


 そこで、音文は、頭を抱えて、


「夢……絶対に夢だ……こんな、わけわかんねぇこと、夢にきまってる……もう、いい、起きろ、起きろ、起きろ……っ」


「現実から逃げちゃダメよ、シンジくん」


「……お前、両足無くなってんのに、よく、そんなチョケれんなぁ、どうなってんだよ」


「どうなってるって? いうまでもなく病気だ。俺、頭、逝っちゃってんだよ。いうまでもなく、とっくに、ご存じだろ? クラスメイトなんだから」


「……」


「そろそろ、おしゃべりの時間は終わりだ。ここまで、なぜか黙って見守ってくれていたセイソウさんだが、流石に、いい加減、痺れを切らす頃だろう。……さあ、おめぇの出番だぞ、音文。俺のスキだった自然や動物たちを守ってやってくれ」


「いや……どうしろと?」


 ただただ困惑しているだけの音文。

 そんな彼の元に、

 それまで黙って見守っていた星霜幽珀斗が、ゆっくりと近づいてきて、


「私を支配したければ、私を倒してみせろ」


 と、おそらく『プログラミング通り』なのであろう定型文セリフを吐いてから、

 星霜幽珀斗は、音文の腹部にドゴっと、一発、なかなか重たい拳を叩き込んだ。


「うげぼぉぇっ!!」


 スーパーヘビー級チャンピオン並みの拳を喰らって、当然のように嘔吐する音文。


「痛い、痛い、痛い、痛い、痛い……マジのやつじゃねぇか……やっばぁ……えぐいって、なに、これぇ……」


 殴られたお腹を両手で押さえ込んで、その場にへたり込む。


「いたいいたいいたいいたいぃ……」


 ちゃんと普通にボロボロと泣きながら、

 痛みを訴える、平和ボケした日本人の音文さん。


 そんな音文さんを見下ろしながら、

 センが、ボソっと、


「情けないやろうだ。たかが腹パンくらったくらいで、ダウンしやがって。そういうとこだぞ」


「ばかか……おまえ……くらってみろ……」


「食らうまでもなく耐えられるに決まってんだろ。こっちは両足失ってんのに、戦意喪失してねぇんだぞ。ちなみに、この足、自分で切ったからな」


「……キチ◯イぃ……」


 しんどそうに呟く音文の、下がった後頭部に、星霜幽珀斗は、


「ふんっ!」


 そこそこの蹴りを叩き込む。


「ぶげぇえっ!!」


 吹っ飛ぶ音文を尻目に、

 センは、


「音文、元気に吹っ飛ばされているとこ悪いんだけど、そろそろ意識朦朧としてきたから、早めに助けてくれる? ったく、いつまでモタモタと遊んでいやがるんだか……そういうとこだぞ」


「……」


「音文? おーい、あれ? もしかして気絶した?」


「……」


「あーあ……やっぱダメか。もしかしたらって期待したんだけど……まあ、無理だろうな……そりゃそうだ……うん……」


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自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] センは音文のこと確実に嫌ってそうですね まあ蝉原チームの幹部な上に、センが知っているかは置いといて普通にクズなので当然の話ではあるのですが。 ……最初の2話までは主人公風味の常識人系…
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